それは、金属自体が発光していて本当に心が奪われる様な物体だった。今までに経験した事が無い様な気分になった。どうやら他の人も同様の様で皆、目がうつろだった。私は小林先生に向かって言った。「せ・せんせい・・・これって・・」それから先は言葉にならなかった。東北大学の山城先生が・・・彼は小林先生の後輩だったのだが、その彼がポツンと言った。「警察に言った方が良いのでは・・・」しかし皆にはその声は届かなかった。皆は完全に心を奪われていたからだった。小林先生は突然、猛烈な勢いで自らの手で物体を掘り起こし始めた。もう誰も止める事はできなかった。そして2人3人と同じように何かに取り付かれた様に先生に同調した。そして1時間位たっただろうか、その物体の全貌が皆の目の前に明らかになった。その物体は大きさが2mほどあり、青い光をぼんやりと放っていた。しかし目を凝らしてよく見てみるとそれは透明で中の様子をうかがい知る事ができる様だった。小林先生はその物体に顔を近づけ中をのぞいた。次の瞬間、2m位後ろに飛びのいた。「な・・中に何かいるぞ!!」