彼のお気に入りの黄色いビューエルはいつもの心地よいサウンドを聞かせてくれていた。研究施設はモヘェットフィールドの郊外ではあったが、町そのものが小さな町であったのでほんの15分で到着した。エリックは愛車を駐輪所に止め社員通用口に母親のIDをスラッシュさせ研究所に入った。研究施設は人もいなくガランとしていた。彼は2Fにある母親の研究室の前まで来た。母親のIDカードを再度スラッシュさせ扉を開けたその瞬間、エリックは息を呑んだ・・・・そこにはまだ何人かの人間が仕事をしていたからだった。「やばい!!」と思ったが、どうする事もできず立ち尽くすしかなかったエリックであったが、研究員の一人が立ち上がりエリックの方を振り返った次の瞬間、その研究員の顔を見て、エリックは気を失いそうになった。なんとその研究員の皮膚は透明で透き通っていたからだった・・「ハ・ハイ」エリックはそう言うしかなかった。研究員はその透明の唇を動かし流暢な英語でこう言った。「リサの息子さんですね?お会いできて光栄です。我々はこの研究所で生まれました。この研究所を一歩も出た事はないんですが外の世界はモニターする事が許されています。あなたの事もモニターして知っていました。バイクがお好きな様ですね・・我々は人工的に作られた生命体なんです。」エリックはその研究員の透明な顔に赤い血液が流れているその動きが不思議な感じでまだ現実感が無かった。彼は話を続けた「人間は宇宙に行った事に一応なっていますが、本当は生身の人間は宇宙の放射能に耐えられないのです。そこで人工的に我々が作られ、人間になりすまし宇宙に行っているのです。このことは当然、米国の最高機密になっています。こちらにどうぞ、もっと面白いものを見せてあげましょう!」エリックはその透明人間?に導かれ隣の部屋に入った。その部屋は入り口は狭いものの中は野球場位の大きさがあった。そこでエリックが見たものは・・・宇宙船・・そうあきらかにUFOと呼ばれる空飛ぶ円盤だった。「こ・これは一体・・・」エリックは夢を見ているのかと思った。その研究員は言った。「UFOと呼ばれる飛行物体も実は地球製なんです。このテクノロジーは遠い古代,地球外生命体から与えられたテクノロジーで脈々と一部の組織に受け継がれて来ました。残念ながらそのテクノロジーは未だに地球のテクノロジーをはるかに超えたところにあります。それでは研究室に戻りましょう。」エリックは茫然
としながら研究室に戻ったが、次の瞬間意識を失った。そして目が覚めると自分の部屋のベッドの上だった。時間はもう朝の6時30分をまわっていた。頭ががんがんした。「なんだ・・一体何があったんだ・・」エリックは必死に思い出そうとしたが何も思い出せなかった。窓から差し込んで来る朝日がいやにまぶしい朝だった。