「WELCOME TO REAL WORLD」その男は琢磨をそう言って迎えた。琢磨が扉の反対側に見た光景は・・どこかの楽屋部屋と言う感じの部屋だった。琢磨はそこに立ってるその人物の顔を見て驚きのあまり思わず声が出た。「お・お・荻原さん?ですか・・・?」琢磨の一番のお気に入りのバンドOPPOSITE DIRECTIONのボーカルの荻原健二だった。「そうさ、巽 琢磨君、君の事をどれだけ待っていたことか・・・本当に良く来てくれた。」荻原は琢磨の肩を抱き寄せその部屋のビニールのソファに座らせた。・・・・「WELL WELL WELL それではおっぱじめるか・・・」荻原は手の平をこすり合わせながら自分もソファに腰を落とし琢磨と向かい合った。「巽君、いや琢磨君、いやいや君の彼女の様に琢磨と呼ばせて貰うよ・・・」荻原は茶髪の長髪の髪を掻き揚げながらこう切り出した。「え、荻原さんは和美を知っているんですか?」琢磨は訳が判らない上に自分のアイドルが何故、ここにいて何故、こんなにも自分のことを知っているのかますます混乱して来ていた。「知っているさ、もちろん。ただ、気をつけてくれよ、彼女はこっちの世界では双子だ、一人は本物、一人は偽者、まったく見分けがつかない。」荻原はにやりと笑い、タバコを口にし火をつけた。「ところでお前はこちらの世界に来たがっていたが、それは何故だ?何が目的だ?」荻原はフウーと勢い良く煙をはき、琢磨の顔に火のついたタバコを向けた。「え、お・お・俺は・・・・・」琢磨は意識が無くなった。