OPPOSITE DIRECTION・・そのバンドの名前はそう言った。都内にあるDEAD ENDと言うライブハウスの楽屋口で和美は彼が出てくるのを待っていた。「荻原!」和美は彼を呼び止めた、そう琢磨の前に和美はこの荻原と言う男と同じバンドにいた事があり、しばらく付き合ってもいた。彼は今、このOPPOSITE DIRECTIONと言うハードメタルバンドのボーカルでリーダーでもあった。「和美?久しぶりだな・・・どういう風の吹きまわしだ?お前が俺の所にくるなんてよ・・・」「荻原!あなたが琢磨を覚醒させようとしているね?何が目的なの?私への復讐のつもり?」和美は高ぶる気持ちを抑える事が出来なくなってきていた。「何を言っているのか全然判らねえよ?お前正気か?俺は忙しいんだよ、おかげさまで有名になっちゃってよ。」荻原と言う男はイラついた言い方をした。そしてこう叫んだ「琢磨!お前の彼女が何か言ってるぜ!」和美は氷ついた・・・琢磨がそこに立っていたからだ・・・「和美?」琢磨は幽霊でも見るような顔で言葉を失った。