Q:生後8日の赤ちゃんで、現在母乳で育児中。
(母乳は、あげないと張って垂れてきてしまうほどよく出ている。)
深夜の授乳がちょっと辛くなってきている。
自分が寝る前に搾乳をしておいて、
深夜の授乳時に与える方法でも良いのか?
乳首が痛いこともあり、少し休ませたい。
また、前回たくさん飲んだのか4時間程寝ている。
寝てくれるのは助かるが、胸が張ってしまう。
このような場合、どうしたらいいのか?
A:”母乳は、あげないと張って垂れてきてしまうほどよく出ている”
とのことですので、お子さんに飲ませる前に、
少し楽になる程度に搾ってから、
(張りを少なくした状態、母乳が自然に垂れてこない程度)
授乳をはじめてあげてください。
張っているときは、乳房の中に母乳が溜まっている状態なので、
それをそのまま飲ませるよりも、少し搾ってから飲ませた方が、
より新鮮でおいしいおっぱいを飲んでもらうことができます。
そして、勢いよく出る母乳のせいで、
赤ちゃんがむせてしまったり、飲むのを嫌がったりするのを
避けることができます。
乳首が痛むのは、お子さんの吸う力が強いので、
最初のころはどうしても痛くなったりします。
(私も切れたり、血豆になったりしたことがあるので、
辛いお気持ちはよくわかります)
痛くなった乳首には、自分の母乳を塗った上に、
家庭用のラップを適当に切ったものを貼っておくと
(湿潤療法、ラップ療法といいます。)痛みが軽くなりますし、
傷の治りも早くなります。理論は→こちら
傷は、空気に触れていると痛みを感じやすいのですが、
湿潤状態(空気にふれさせない)だと、
痛みがほとんどなくなります。
次に飲ませるときは、水で濡らしたティッシュ、
脱脂綿などで軽く拭いてから、授乳を始めると良いです。
授乳以外のときは、痛みがなくなるまで、
ラップ療法を続けられると良いかと思います。
しばらくは辛いですが、乳首もだんだん鍛えられてきますので、
痛みも、トラブルも少なくなってきます。
なので、夜間の授乳時に搾乳したものを与えられるときは、
ちょっと張りが楽になる程度に搾乳してください。
(ここで、あまり絞りすぎたりマッサージをしすぎると、
更におっぱいが作られ、張ってしまいます)
おっぱいはどんどん作られているようですので、
もったいない気もしますが、
搾乳後の母乳は処分されても大丈夫かと思います。
もし、痛みを我慢して直接授乳される場合は、
やはり、張りがあるときは軽く搾った上で、
授乳を始められてください。
あとは、必要以上の搾乳、マッサージをせずに、
お子さんが欲しがるときに、欲しがるだけ。
時間も回数も授乳間隔も気にせずに与えてみてください。
数か月もすれば、
お子さんが吸えば吸っただけ作られるおっぱい(差し乳)になってきます。
(もし、飲み残しがあり、その部分がしこりになったりした場合は、
その部分を軽く押しながら、授乳、もしくは搾乳してみてください。)
>また、前回たくさん飲んだのか4時間程寝ている。
>寝てくれるのは助かるが、胸が張ってしまう。
>このような場合、どうしたらいいのか?
胸が張ってきてしまって、寝ていても目が覚めるようなときは、
気付いた時点で、張りが軽くなる程度に、搾乳してみてください。
まだ生後8日なので、今が一番大変なときですが、
もう少しすれば、お子さんが飲む量と質問者さんの
母乳の作られる量のバランスがとれてきますので、
おっぱいが張ることも少なくなると思います。
お子さんが寝ているときは、
質問者さんもできるだけ体を休めてくださいね