KIX泉州国際マラソンレポ | 「走る」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているブログ

KIX泉州国際マラソン


2月12日(日) 午前10時30分スタート

天候 晴れ

気温 11℃~15℃

風向 北北西 1~2m


まずは泉州マラソンのレポから。


当日は余裕をもってスタートに立てるようにと、前日受付を済ませていた。


なのに大会当日は、電車に乗り遅れたり、乗り継ぎミスったり、難波駅でトイレに籠ったりで、予定よりも1時間くらい遅くスタート会場である浜寺公園に到着💦


検温と健康チェックシートの提出を済ませ、急いで準備に取りかかった。


ところが、電車を降りてからずっと尿意に襲われる。


着替えが先か、トイレが先か。


手荷物預かりの時間を考えると着替えを優先すべきだが・・・尿意の大津波が押し寄せる。


手荷物預けの締め切り時間が差し迫る。


あぁ、悩ましい・・・。

何でいつもギリなんやろうかぁ💦


スタート地点に荷物を置き去りか、膀胱ダムの決壊か。

この判断を誤ればレースどころではなくなる。


とにかく、着替えを優先し足をバタつかせながら荷物をまとめ、トイレを探す。


予め把握しておいた簡易トイレは、予想どおりの長蛇の列💦


あぁ、マジでダムが決壊しそう。


ダム崩壊ギリギリの瀬戸際で、公園入り口付近に公衆トイレが有った事を思い出す。


前日、受付をした時に、もしもと思い下見をしていたのが功を奏した。


重い荷物を抱え、ダム決壊のカウントダウンが始まるなか、レース前の壮絶な戦いを一人、繰り広げていた。


どうか神様、我に救いの手を!!

何故いつもギリギリのせめぎあいなんやろう。

つくづく自分が嫌になる💦


そして、この日、一番のダッシュをみせて公衆トイレを目指した。


トイレはというと、明らかに他のトイレより空いてる!これなら荷物預けも間に合いそう!


この瞬間、思わずこの日一番のガッツポーズが出てしまった!


まさに、生きるか死ぬかの瀬戸際の攻防やった。

ある意味、レースよりも大事な戦いやった気がする…。


結局、このドタバタのせいで、レースに参加していた同僚とは会うことが出来ず💦


やったことは無いけど、レース前に仲間で集まってシューズサークルとか絶体に間に合わないタイプの人間だと自分で思う💦


そして、あっという間に午前10時30分になりスタートした。


天気は晴れ、実にランニング日和。


しかしガチレースには、ちょっと日差しが強い💦


金沢と神戸マラソンで、嫌というほど

 攣攣攣攣攣攣攣攣攣攣攣攣

祭りを身体に叩き込まれ、それ以降はトラウマと言っていいほど攣恐怖症になっている。


この日の作戦は、泉州国際マラソンのコースは、33㎞までは、ほぼフラットコース。


日によっては風の影響がありそうだが、当日は殆ど風は気にならなかった。


日差しだけが強く暑いなという印象。


この日は、これまでの経験から、「絶体に飛ばすな」と自分に言い聞かせ、序盤は㌔4'05"~㌔4'10"前後を目安に走ることにした。


そして、問題は33㎞以降に待ち構えるモンスターブリッジ。


ただ、モンスターブリッジのイメトレは出来ていたのでそこまでマイナスなイメージは無かった。


坂道の練習も取り入れていたので大丈夫だろうと自信があった。


後に、この自信は脆くも崩れ去ったけど…。


本当にモンスターブリッジの印象が強烈すぎて、他の事をあんまり覚えてないというのが正直な感想でした。


レース展開にいつては以下の通り。


今回のレースは、自分に合った集団が見つからなかったので、終始自分のペースで走ることにした。


前回の福知山マラソンも終始単独走で、それなりの結果が出せたので、単独走に不安は無かった。

むしろ、最近は単独走の方が走りやすい気もする。


start~10㎞ 

4'06"-4'08"-4'08"-4'11"-4'07"-
4'08"-4'11"-4'11"-4'07"-4'07"


走りだしは焦らず、自分のペースを心がけた。

やはり、日差しが強いのが気になる。

走りはじめて2㎞辺りで、額を触ると汗を感じた。

この汗の量、金沢の時を思い出した。


おそらく、ペースと給水に気を付けないと後半に大失速しそうな気配。


ここは焦らず予定どおりのペースを刻む事を心がけた。

シーズ4回目のレースともなると、それなりに落ち着いて走れるようになったかな。


約5㎞地点で折り返し、約7㎞付近で再びスタート地点の浜寺公園前を通過、その後、更に南へ直進のワンウェイコース。


7㎞地点で、早めにアミノサウルスジェル黒を補給。

あとは、合間で塩タブレットや塩小豆飴を舐めながら足つり対策と気分転換。


スタートからゴールまで、纏まった集団はなくて、同じくらいのペースの人達が、散らばって走っていた感じ。


自分も、マイペースを崩さず、取り敢えず10㎞まではアップのつもりで淡々と走った。



11㎞~21㎞ 

4'02"-4'04"-4'01"-4'06"-4'03"-

4'06"-4'04"-4'01"-4'06"-4'06"-4'03"


10㎞までは予定どおりのペースで走ることができた。

10㎞まで走って感じたのは、沿道の応援が予想以上に多かった事だった。

走りに集中していたので、応援に対するリアクションは殆ど取れなかったけど、凄く有り難かった。

11㎞からは身体が慣れてきたのと、沿道の応援もあり、少しペースを上げてみた。

ハーフ通過のとき、1:27'07"が見えた。
精神的にも肉体的にも、金沢の時よりはるかに余裕があった。

その時は「単純に倍の2:54'00"台は狙えるだろう」と思った…。

ここで再び、アミノサウルスジェル黒を補給し、後半戦に備えた。


22㎞~32㎞ 
4'03"-4'09"-4'09"-4'08"-4'10"-
4'11"-4'17"-4'13"-4'08"-4'09"-4'13"

半分を過ぎて気持ち的には、更にペースを2~3秒上げて㌔4'00"を刻んでいこうと思った。

しかし、気持ちとは裏腹に、23㎞通過が㌔4'08"。
次の24㎞も㌔4'09"と全然ペース上がらない?

むしろ、ハーフ通過時よりもペースが落ちていた。
体感的にはおペースが落ちた感じはしなかった。

しかし、ここで瞬時にこれまでの疲労の蓄積、残りの体力を考え㌔4'00"は無理だと判断。

直ぐに㌔4'10"に切り替えた。
ここからは我慢、粘りの時間になると覚悟した。


33㎞~Last
4'11"-4'16"-4'20"-4'26"-4'15"-
4'20"-4'38"-4'25"-4'35"-6"04"

いよいよ33㎞を過ぎた。
やはり30㎞を過ぎたあたりから、足が上がらなくなってきた。

気を抜くと簡単に㌔4'10"を溢してしまう💦

33㎞から、いよいよモンスターの登場。

モンスターを目前にして、この足の疲労感は半端じゃないなぁ。

ただモンスター手前から、俄然、沿道の応援が増えた気がした。

カラ元気で、沿道の応援に手を上げて答えると「あんた、まだ余力あるわ、行ける行ける!」と声をかけてもらう。

ギリギリやけど、そう言ってもらうと余裕ぶって走るしかない💦


これからモンスターと退治する上で、良い気持ちの切り替えになった。


しかし、いざモンスターの全貌が視界に入ってくると、

マジで、今からこれを4回目越えんの!? 笑

と、わらけてきた。


いよいよ、橋を登り始めた。

あぁ〰️、ぜんぜん進まへん。

何なんこれ?


それでも前から落ちてくるランナーをかわす事で歩を進める事が出来た。


辛うじて1回目の橋を登りきった。


そして、下る。


下りが終わろうとした瞬間に、左脹ら脛に痛みが走った。「ヤバい、攣る💦」そう思った瞬間、咄嗟に走り方を変えた。


ギリで足攣りを回避した。


34㎞地点で身体が限界を迎えていると分かった。


でも、まだ行ける。


想像していた以上に、余力がないけど何とか㌔4'30"で行けばサブ3は切れる。


そう思いながら、2つ目の橋を登り切った。


そして、2つ目の橋を下り切った時に、今度は右ハムが完全に攣った。


激痛が走った瞬間、背筋が伸びた。


その瞬間、「これはヤバい奴や」と分かった。

思わずその場に立ち止まった。

頭には、神戸マラソンの悪夢が甦った。

「まだ終わりたくない、サブ3は諦めたくない。」という事が何度も頭の中に過った。


神戸の時は、痛みのあまりその場に倒れ込んだ。

そして、そこから20分ほど動けなくなった。


この時は、立ち止まったものの、立ったまま右ハムを二揉みほどして再び歩き始めた。


ハムが攣った時に出来るだけ再発しない走り方も

既に学習済みや。


何とかギリのギリで走り出せた。


本当に紙一重で再び足が動いてくれた。


神戸で得た苦い経験は、無駄では無かったと思えた瞬間だった。


肉体的にも精神的にもギリギリの状態で35㎞を通過。


残り5㎞。


まだ2回モンスターを攻略しなければならない。


ここからは、足も上がらず、呼吸も乱れ、苦痛との戦いだった。


ひたすら頭の中で、

「絶体、嫌がらせや。」

「このコース考えた人は、ドSな性格や。」

「でも、それ分かって走ってる僕らもドMやな。」

と、いった事をひたすら頭の中で唱えながら、走り続けた。


何とか最後の橋を越え、42㎞を通過。


他のランナーさんも苦しそう。


自分だけが苦しいわけでは無いのは分かっている。


それでもスパートの力は残って無かった。


疲労困憊、最後は惰性でゴールした。




本当に最後はバチクソキツかった💦


最後、モンスターブリッジにここまで体力を削られるとは思っていなかった。

モンスターと呼ばれる肩書きは、伊達じゃないということを走ってみて実感しました。



沿道の応援も多く、岸和田だんじり青年団や、地元チアガールなど、地元ならではの応援などもあったり、モンスターブリッジという一筋縄ではいかない名物コースも有ったりで楽しめた大会でした。

KIX泉州国際マラソンを走ってみて、もう一度、リベンジしたいと思わせてくれる大会でした。


大会関係者やボランティアの方々、沿道の応援の皆さんには感謝です。


ありがとうございました!



次は、京都マラソンのレポですが、出来るだけ書くようにします・・・。