● 「売り」という概念
最近はFXなどの売買で、「売り」という概念に親しんでいることも多く、ほとんどの方がわかっていると思います。
とは思いますが、一応、説明しておきたいと思います。
以下「ワンルール・ワンタイム投資法」の中の文章を使って説明します。
金塊を買うことを想定してみましょう。
まず貴金属店で300万で金塊を買う。
その後、金の値段が400万に上がれば、それを貴金属店に400万で売る。
買って、売って、これで100万の儲けです。
これを貴金属店から見るとどうだろう。
金を300万で売った。
その後、金の値段が400万にあがったところで、それを買い戻す。
同じものが返ってきただけなのに100万の損になりました。
売って、買い戻して100万円の損。
もう一つのケース。
同じく貴金属店で金を300万で買う。
その後、金の値段は250万に下がる。
もし貴金属店に持っていけば50万の損になります。
買って、売って、50万の損。
しかし、この場合、貴金属店はというと、300万で売ったものを250万を払って買い戻すのだから50万の儲けになります。
「売り」というのはこの貴金属店のポジションというわけです。
ただ違うのは、貴金属店は金を市場から仕入れているところ。
すでに仕入れて持っている物を売っています。
一方、相場での「売り」は、持ってもいないものを売る。
どう考えればいいかと、例えばタダで借りてくると考えてみましょう。
知り合いの資産家のところに行って、ちょっとの間タダで金を貸してもらう。
そして貴金属店の立場でお客にその金を売る。
でもいつか借りた資産家に返さなくちゃいけないから、売ったとしても必ず買い戻さなくちゃいけない。
そこで資産家から金を借りる。
その時に、金を返した時には返却してもらう約束で、資産家に30万渡しておく。
保証金みたいなものです。
そして市場で金を300万で売る。
売るととりあえず300万円のお金が懐に入る。
値段が下がったところで250万で買い戻す。
最初に売った時に手元に入った300万のうちの250万を使う。
金は手元に返ってきて、50万も残る。
戻ってきた金を資産家に返して、保証金の30万を資産家から返してもらう。
これでまるまる50万円の儲けになる。
これが「売り」でエントリーするということです。
実際には物は動かないし、何かを借りてくるわけでもないのですが、相場の下落で儲ける手段として「売り」があると理解しておいてください。
単純に「買い」は上昇で儲けて、「売り」は下落で儲けると覚えておけばそれでいいんですが、一応、概念上の理解をしっかりしておいて欲しいなと思い、書いておきます。