3月4日の薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会で審議されるそうです!
やった〜!
承認されたら薬価収載があって、そして患者さんの元へ。
あとちょっとです。
追記:3月26日承認されました!.。゚+.(・∀・)゚+.゚
夫の命日にはいい報告ができるといいな。
2年早かったらもっと良かったけど...
新しい薬が承認されるたび、きっとそういう思いを抱える人がいるんだろうと思います。
でも、間に合う人もたくさんいる。
だからすごく嬉しいことです。
アメリカのMayo clinicの骨髄腫の専門医M.D. Rafael Fonsecaさんが髄外病変について興味深いことを呟いておられたので、共有します。
https://twitter.com/Rfonsi1/status/1753967992503955622
簡単にまとめると...
髄外腫瘤がある患者さんは抗体薬やCAR-Tが効きづらいのではないかと思われるようなデータがある(薬の効果が低い、サイトカイン放出症候群が起きづらい)。
腫瘤が大きい人ほどその傾向が強い。髄外腫瘤がスポンジのように薬をトラップしてしまうからではないか? "sponge hypothesis"
リンパ腫では放射線治療によって予後が改善されるデータも出ている。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0360301622036379
骨髄腫でもデータ量が少ないが、似たような結果がある。
https://www.thegreenjournal.com/article/S0167-8140(23)89827-9/abstract
そのため、放射線を効果的に活用しましょう、というまとめです。
夫の骨髄腫にも放射線が非常によく効いて、最後の入院は放射線治療のためでした。
骨髄腫でパンパンに腫れ上がった腕が放射線治療によりみるみる細くなり、
もっと早くに治療していればよかったと後から何度も思いました。
それ以前にも数回放射線治療をしていました。
数年前に治療した箇所での再発はありませんでした。
骨髄腫の治療に放射線はよく効く、と思います。
効かなくなっていた抗がん剤も、もしかしたら腫瘤さえ放射線で潰してしまえば効果があったのかなと思っています。
そうすると既存の抗がん剤でもまだまだ戦える余地があったんじゃないかな、と。
敵は手強いので、武器は多い方がいい。
その武器をうまく使えるのがいいお医者さん、ということなんでしょう。
ぜひこのスポンジ仮説がデータによって裏付けられ、たくさんの患者さんのQOLが上がりますように。