二重抗体エルラナタマブの承認はまだかな…と一日千秋の思いでいますが、先日行われていたASCO(アメリカ腫瘍臨床学会)でこんな発表がありました。
まだ実験室レベル(培養細胞&マウス実験)の話ですが…
https://x.com/rfonsi1/status/1734782271989919898?s=46&t=Rva8o0vxka8gu__4P_N1Pg
三重抗体?!(´⊙ω⊙`)
抗BCMA+抗CD3抗体のテクリスタマブと、
抗GPRC5D+抗CD3抗体のタルケタマブを合わせたような三重抗体を開発中だそうです。
もう一つ、ASH(アメリカ血液学会)で導入、移植維持療法についての発表もありました。
https://x.com/vincentrk/status/1735652197935837644?s=46&t=Rva8o0vxka8gu__4P_N1Pg
【標準リスクの患者さん】
ダラツムマブ(サークリサでもOK)+VRDを3〜4サイクル
→自己末梢血幹細胞移植
(または細胞採取だけしてVRDを5〜8サイクル追加)
→維持療法としてレナリドミド
【ハイリスクの患者さん】
ダラツムマブ(サークリサでもOK)+VRDを3〜4サイクル
→自己末梢血幹細胞移植
(または細胞採取だけしてVRDを5〜8サイクル追加)
→維持療法としてボルテゾミブ+レナリドミド
維持療法中はステロイド(レナデックスのこと?)は使用しない。なんでやろ…?
あくまで最初の導入にダラツムマブを使った人には効果コストを鑑みて維持療法でダラを選ぶことはない、というお話。
それだけ初期治療でダラツムマブを使うことに意義があるんでしょうね。
効果が高くて副作用の少ない、そんな治療法が数多く開発されることを願います。
CAR-Tの発表もいくつかあったけど、僻地に暮らすものとしてはやっぱり抗体薬なんだよなぁ。