自分本位の聞き方、相手本位の聴き方 | STEP勇気づけ まっちゃんのブログ

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関西を中心に活動する まっちゃんがお届けする
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きき方には

種類があります。

 

 

今日は

自分本位の聞き方

相手本位の聴き方

というのを紹介します。

 

 

まずは

自分本位の聞き方の

ある家庭での様子を

ご覧ください。

 

 

A子さんの家庭には

小学一年生のB子ちゃんがいます。

今日も元気に

学校から帰ってきました。

 

 

B子「ただいま」

A子「おかえり」

A子「今日は楽しかった?」

B子「うん」

A子「今日は誰と遊んだの?」

B子「・・・C子ちゃん」

A子「宿題は?」

B子「あるよ」

A子「先生は何か言ってた?」

B子「ええっと・・・」

 

 

普段から

この会話を続けていくと

もしかしたら

女の子はまだ結構しゃべって

くれるかもしれませんが

男の子だと

年齢が上がってくると

だんだん

「別に・・・」

「普通・・・」

「わかんない」

「どっちでも」

「うるさいな」

という返答に

なるかもしれません。

中には

その場その場を

切り抜けるためのウソをつく

ようになる場合もあります。

お子さんは回答した時の

親の反応を観察しています。

どのように答えたら

親がどう反応するのか

観察して

身の処し方を

学んでいるのです。

自分の回答により

親の感情が大きく乱れたり

する事を感じ取れば

お子さんは

だんだん心を閉ざしていく

場合もあるでしょう。

 

 

なぜなら

これは

お子さんが話したい事を

聴いているのではなく

A子さん自身が知りたい事

A子さん自身の興味を

満たすための聞き方で

お子さんが満足できる

聞き方ではないからです。

 

 

次に

相手本位の聴き方の

ある家庭での様子を

ご覧ください。

 

 

D子さんの家庭には

小学一年生のE子ちゃんがいます。

今日も元気に

学校から帰ってきました。

 

 

E子「ただいま」

D子「おかえり」

笑顔であいさつした後は

それ以上特に

話しかける事もなく

D子さんは機嫌よく

家の用事をしています。

 

しばらくすると

E子ちゃんがD子さんの

近くにやってきました。

 

E子「お母さん。あのね。」

D子「なあに?」

E子「何でもない」

D子「そっか~」

D子さんは

話しそうで話さなかった

E子ちゃんを後追いしません。

 


夕ご飯を食べた後

E子ちゃんは

お母さんと一緒に

お風呂に入りました。

E子「お母さん。あのね。」

D子「なあに?」

E子「今日Wちゃんに

  いじわるされたの。。。」

D子さんはびっくりしましたが

びっくりしてる事を

E子ちゃんに悟られないように

平静を装い

D子「そうなんだ~」

とだけ答えました。

E子「もうWちゃんと遊ばない」

何が起きたのかわからないまま

結論となったのですが

D子さんはそれを

聞き出そうとはせず

こう答えました。

D子「そうか~」

D子さんがもっとE子ちゃんの

感情に寄り添おうとしたら

こう言ってもいいかもしれません。

D子「もう遊びたくないぐらい

   腹が立ったんだね~」

もしもこの言葉がけが

E子ちゃんにヒットすれば

E子「そうくやしかったのー」

という感じで感情を吐露

するかもしれません。

もしかしたら

E子「違うー悲しかったのー」

と教えてくれるかもしれません。

それに対するD子さんの応答は

D子「そうか~」

という感じです。

 

事柄の中身を何も

語らなかった

E子ちゃんですが

お母さんに気持ちを

わかってもらえたと

思えたようで

何だかスッキリしている

ようにも見えます。

 

 

相手本位の聴き方は

相手の話したい事を

話したいだけ聴く

というやり方です。

ですから

自分の知りたい事

自分の好奇心は

満たされません。

しかも

自分の価値感は

横に置いておいて

善悪の価値判断もせず

ノージャッジです。

何を話しても

受け止めてもらえると

お子さんが確信できたら

それは

お母さんへの信頼になり

子どもから

信頼されているという

お母さん自身への

勇気づけにもなります。

コミュニケーションの扉が

保たれるでしょう。

そしてお子さんがピンチの時

最大限の応援ができるのです。

 

 

相手本位の聴き方を

身に着けるためには

トレーニングが

必要かもしれません。

 

 

でも

そのトレーニングの先には

お子さんや夫

周囲の人たちとの

穏やかで軽く

信頼に基づいた

新しい人間関係という

素晴らしい副産物が

待っているのです。