崎嶋(以下、崎):「今回はビタミン第二弾、というわけで、ビタミンAについて解説します」
青田(以下、青):「アルファベットの順でいくと、Aを第一弾にしとくべきだったよな」
崎:「そんな細かいことにいつまでも拘っているイカ野郎はほうって置いて、解説していきましょう」
青:「なんでイカ?!」
崎:「ビタミンA・・・別名をレチノールと言いますが、これは体内でレチナールという物質に変えられます。このレチナール(retinal)という名前は網膜(retina)からきているのですが、その名の通り、網膜の細胞に必要なものなのです」
羽生(以下、羽):「名前がそこからきてるってだけで、“その名の通り~に必要”っていうのはなんかヘンね。ウミネコの名前は鳴き声が猫みたいなところからきてるけど、別にウミネコに猫は必要ないし」
崎:「どうしてそう妙なところにばっかりツッコミを入れるんでしょうね、ここの人たちは(- -;)。
羽:「それに、オオイヌノフグリ(花の一種)にも、別に犬の・・・」
崎:「Σ(・ ・lll)・・・話を先に進めましょう!レチナールは網膜にある物を見るための細胞、“視細胞”にある、“ロドプシン”という名前のタンパク質に組み込まれています。この“ロドプシン”に組み込まれているレチナールは、普通“11-シス-レチナール”というものなんですが、これに光が当たると、“全トランスーレチナール”というものに変化します。この変化が視細胞にあるナトリウムイオンの出入り口・・・ナトリウムチャネル、という名前なんですが・・・を開かせます。するとここからナトリウムイオンが細胞内に流れ込んできます」
羽:「ここで細胞内にナトリウムイオンが流れ込んでくるのは、ナトリウムイオンは細胞の中よりも外の方が多いからなんだけどね」
崎:「ナトリウムイオンはプラスの電気をもっているので、これが細胞の中に入り込んでくると、細胞自体もプラスの電気をもつようになります。よく、神経は電気信号で情報をやりとりしている、というような話がされますが・・・」
青:「されるか?」
崎:「されるんです!とにかく、こうして細胞がプラスの電気をもつようになると、その電気信号が神経から脳へと伝えられ、脳が『光が当たった』と認識するわけです」
羽:「そういうわけだから、ビタミンAが不足すると夜盲症といって、光の少ない夜なんかはよく見えなくなってしまうの」
崎:「さて、最後にこのビタミンAをどのくらいとればいいのかを書いておきましょう。
5歳以下:300μg
6~8歳:350μg
9~11歳:450μg
それ以上→男:600μg
女:540μg
・・・とまあ、こんなところです」
羽:「ただし、ビタミンAは脂溶性ビタミンで、体に残りやすいし、たくさんとると危険だから、ビタミンCとは違って上限があるから気をつけて。上限は、男女の別なく、
11歳以下:1200μg
それ以上:1500μg
・・・みたいね」
崎:「催奇形性(奇形の子供が生まれてくる)の可能性もあるみたいですから、特に妊婦の方は注意が必要です。『濃~いブルーベリーのキャンディー』みたいな、ビタミンAが入ってるお菓子の袋の裏面とか、よく読んでください。妊婦に対する注意とかが書いてあるはずです」
羽:「ちなみに、シロクマの肝臓にはビタミンAがすごく多くて食べると危険だから、イヌイットとかも肝臓は食べなかったって話よ。青くんも、北極で遭難したからってシロクマの肝臓を食べたりしないようにね」
青:「誰が食うか!・・・っていうか、逆に食われるだろ(- -;)」
崎:「シロクマって、ぬいぐるみとかでは可愛いですけど、実態は世界最大の陸上肉食獣ですからね・・・」