先日、関心領域の映画を見てきました

(ネタバレ含む感想なので、ご注意を)

 

 


画像は、関心領域 ホームページより




メイドもいるお金持ちの家庭

庭つくりが大好きで、

家族思いのお母さんと

仕事に頑張るお父さんと

子どもたち

 

そんなお家の横は

アウシュビッツ収容所だった・・・

 

 

ずーっと暗い

不協和音、重低音の

音楽と共に

家族の会話の後ろから

繰り返す音がある

 

その音は最初は

機関車の音や

人の声

なにやらわからない音だったのに

その音は

物語の進行と共に

リアルな会話になったり

ピストルの音になったり

虐待し、虐待される会話になってくる

 

アウシュビッツ収容所の隣には、

普通の家庭があった

裕福な家があったという

本当にあった話だそうです

 

じわじわと

いろんなエピソードが積み重なり

ええっ!

今、おかしくなかった?!

何があったの?

と、咀嚼するのに

時間もかかりました

 

 

 

この家に住む家族には

というか、ずーっと聞こえる

収容所からの音は

本当は収容所が

広すぎて聞こえてないんじゃないかと

思うくらい

この家族は塀の向こうには

興味がなし

 

でも、おばあちゃんが遊びに来て

煙突からの煙や

咳が出るような飛散する灰

夜中に見える煙突からの火

夜中に聞こえる悲鳴・・

おばあちゃんは

この塀の向こうで何があっているか

気づいて、

出て行ったシーンがありました

ここで、ああ、やっぱり

この家族には見えて、聞こえて

においもするんだけど

興味がないから

何も感じていない

と、わかりました

 

今、おきている戦争 紛争

関係ないから

遠いから

何も見えてないふりしていませんか

 

もしかしたら

差別や

隣の家で起きているかもしれない

不幸な出来事に

知らんふりしていませんか・・・

 

関心がないから

見えない

聞こえないかもしれないし

 

見えても

聞こえても

関心領域に入れたくないから

しらんぷりしていませんか

 

と、私たちに

問いかけているのです

 

 

 

とある女の子が

夜中に危険なのに

収容所の人が

気づいたら食べれるように

リンゴを隠しおいたり

 

この家の小さい男の子が

虐待されている声を聴いて

「今度は逃げてね」みたいな

つぶやきをしていて

 

こんな状況でも

心あるシーンが少し救いに

なりました

 

映画のメッセージとは

違うかもしれないけど

個人的に

むかっとしたのは

この映画のお母さんは

庭すき、将来は農業しましょう

この自然の多い環境の家で

子どもを育てたいと言ってるけど

いやいや

庭はメイドさんたちに世話させて

ごはんもメイドに作らせて

赤ちゃんが泣いても

しらんぷりというか

メイドにずーっと子守りさせてる

子ども触れ合うのも

何かのパーティーくらいしか

ない感じで

全然家庭的には見えなかった

セレブな方たちは

家事しないかもしれんけど

子ども少しは構ってあげてよと

ムカッとした

 

この映画

細かい部分で

理解を超える映画でした

その細かい部分な

エピソードがたくさんあって

2回目

3回目と

見るたびに

気が付くことも多いんだろうな

 

私の関心領域

そして

無関心領域は

なんだろうと

考えさせられる映画でした

 

この映画のいうように

無意識に無関心になるのが

一番怖いかも・・・