興味深い記事だが、持ち家がなく、貯蓄がないと厳しいだろう。
月16万円で生活できるだけの前提、環境設定がない。
そもそも年金と言うのは明らかな金融商品の一部なんだが。
年金月16万円でラク~に暮らせる (ゲンダイネット)
投信会社のアンケートによると、現役会社員の約9割が「公的年金だけでは不足」と老後の生活に不安を抱いている。年金世帯の収入は、月平均15万8867円。だが、工夫次第で老後はラクに暮らせるのだ。
●20代の勤労者世帯と支出は同じ
薄暗い葬儀場の“ガレージ”で行われた葬儀に立ち会ったのは、銀行の担当者ひとりだけ。都心の一等地で暮らしていた伊藤すみさん(仮名)は、最期は糞尿たれ流しで寝ていたところを民生委員に発見された。亡くなった後に財産を調べてみると、現金で20億円もあったという。
一方、妻とふたり暮らしの男性は、生活保護を受けながら都営住宅に住んでいた。資産はないが、自分や妻が病気になると、入れ代わり立ち代わり男女が見舞いにやってくる。運送会社の社長だった頃の部下たちだという。
ルポライター・早川裕子氏の近著「新版・老後はお金で買えますか?」(主婦の友社)には、老後を“豊か”に生きるための知恵がぎっしり詰まっている。
「大金に埋もれてみじめな末路をたどる人もいれば、生活保護でも大勢の知友に囲まれ、ハッピーな余生を楽しむ人もいます。お金が多いほど幸せという概念を、一考する契機になればと思います」(早川氏)
ところが、フィデリティ投信のアンケートでは、現役会社員の約9割が「公的年金だけの老後」に不安を覚え、年金以外に必要だと思う貯蓄額を平均約3000万円と回答している。いくらあっても足りないと思うのが、お金らしい。
●食費と教養娯楽費をほんの少し切り詰める
08年度の年金受給者の平均受給額は、月16万1000円(年間約193万円)だ。おおざっぱな計算では、自営業夫婦(国民年金)で年間150万円、サラリーマン夫婦(厚生年金)で250万円、独自の企業年金が加わる大企業サラリーマンで420万円になる。
退職後の働き方にもよるが、平均的な年金生活世帯の可処分所得は、月15万8867円だ。それに対し、実際の支出は20万4198円だから、月4万5331円の赤字を削るか、預貯金を取り崩すなどして補えばいいことになる。
欲を言ったらキリはないが、月16万円の年金生活は、まあまあの暮らしぶりともいえる。この金額は、25~29歳の勤労者世帯の平均所得343万円(国税庁調べ)の消費支出とほぼ同じ。しかも、年金世代は20代の若い夫婦世帯に比べて、子育てや住居に関する支出は少ない。その分、食料にかける金額が月5万1035円と多く(年収352万円以下世帯は3万9994円)、教養娯楽費も2万4227円(同1万5840円)と恵まれている。
その他の支出に含まれる交際費なども20代の世帯並みにするだけで、あっという間に月4万5331円の赤字がゼロになる。高齢者の映画料金は1000円。満70歳以上の都民は、都営地下鉄や民営バスが乗り放題になる「シルバーパス」も、年2万510円と格安だ。
NPO法人「SSSネットワーク」代表で、「〈ひとりの老後〉はこわくない」(PHP研究所)の著者、松原惇子氏がこう言う。
「大事なのは、病気や大災害などに対する備えでしょう。そこでSSSネットワークでは、〈災害ネット〉という緊急連絡網もつくりました。〈かかりつけの医師〉や〈持ち家〉があり、頼れる友人と近所付き合いがあるほうが、お金では買えない老後の“安心”になると思います」
家庭菜園で野菜代を浮かし、旅行も繁忙期を避けて安く行く。将来的に給料が上がらない20代の若者たちのことを思えば、同じ16万円に不満を言ったらバチが当たる?
【高齢無職世帯の家計収支=09年】
◇可処分所得 15万8867円
◇消費支出 20万4198円
◆食料 5万1035円
◆住居 1万4139円
◆光熱水道 1万7267円
◆家具家事用品 7968円
◆被服・履物 6631円
◆保健医療 1万1963円
◆交通・通信 1万9804円
◆教育 434円
◆教養娯楽 2万4227円
◆その他 5万731円
◇収支合計 赤字4万5331円
※総務省「家計調査」
(日刊ゲンダイ2010年5月27日掲載)
月16万円で生活できるだけの前提、環境設定がない。
そもそも年金と言うのは明らかな金融商品の一部なんだが。
年金月16万円でラク~に暮らせる (ゲンダイネット)
投信会社のアンケートによると、現役会社員の約9割が「公的年金だけでは不足」と老後の生活に不安を抱いている。年金世帯の収入は、月平均15万8867円。だが、工夫次第で老後はラクに暮らせるのだ。
●20代の勤労者世帯と支出は同じ
薄暗い葬儀場の“ガレージ”で行われた葬儀に立ち会ったのは、銀行の担当者ひとりだけ。都心の一等地で暮らしていた伊藤すみさん(仮名)は、最期は糞尿たれ流しで寝ていたところを民生委員に発見された。亡くなった後に財産を調べてみると、現金で20億円もあったという。
一方、妻とふたり暮らしの男性は、生活保護を受けながら都営住宅に住んでいた。資産はないが、自分や妻が病気になると、入れ代わり立ち代わり男女が見舞いにやってくる。運送会社の社長だった頃の部下たちだという。
ルポライター・早川裕子氏の近著「新版・老後はお金で買えますか?」(主婦の友社)には、老後を“豊か”に生きるための知恵がぎっしり詰まっている。
「大金に埋もれてみじめな末路をたどる人もいれば、生活保護でも大勢の知友に囲まれ、ハッピーな余生を楽しむ人もいます。お金が多いほど幸せという概念を、一考する契機になればと思います」(早川氏)
ところが、フィデリティ投信のアンケートでは、現役会社員の約9割が「公的年金だけの老後」に不安を覚え、年金以外に必要だと思う貯蓄額を平均約3000万円と回答している。いくらあっても足りないと思うのが、お金らしい。
●食費と教養娯楽費をほんの少し切り詰める
08年度の年金受給者の平均受給額は、月16万1000円(年間約193万円)だ。おおざっぱな計算では、自営業夫婦(国民年金)で年間150万円、サラリーマン夫婦(厚生年金)で250万円、独自の企業年金が加わる大企業サラリーマンで420万円になる。
退職後の働き方にもよるが、平均的な年金生活世帯の可処分所得は、月15万8867円だ。それに対し、実際の支出は20万4198円だから、月4万5331円の赤字を削るか、預貯金を取り崩すなどして補えばいいことになる。
欲を言ったらキリはないが、月16万円の年金生活は、まあまあの暮らしぶりともいえる。この金額は、25~29歳の勤労者世帯の平均所得343万円(国税庁調べ)の消費支出とほぼ同じ。しかも、年金世代は20代の若い夫婦世帯に比べて、子育てや住居に関する支出は少ない。その分、食料にかける金額が月5万1035円と多く(年収352万円以下世帯は3万9994円)、教養娯楽費も2万4227円(同1万5840円)と恵まれている。
その他の支出に含まれる交際費なども20代の世帯並みにするだけで、あっという間に月4万5331円の赤字がゼロになる。高齢者の映画料金は1000円。満70歳以上の都民は、都営地下鉄や民営バスが乗り放題になる「シルバーパス」も、年2万510円と格安だ。
NPO法人「SSSネットワーク」代表で、「〈ひとりの老後〉はこわくない」(PHP研究所)の著者、松原惇子氏がこう言う。
「大事なのは、病気や大災害などに対する備えでしょう。そこでSSSネットワークでは、〈災害ネット〉という緊急連絡網もつくりました。〈かかりつけの医師〉や〈持ち家〉があり、頼れる友人と近所付き合いがあるほうが、お金では買えない老後の“安心”になると思います」
家庭菜園で野菜代を浮かし、旅行も繁忙期を避けて安く行く。将来的に給料が上がらない20代の若者たちのことを思えば、同じ16万円に不満を言ったらバチが当たる?
【高齢無職世帯の家計収支=09年】
◇可処分所得 15万8867円
◇消費支出 20万4198円
◆食料 5万1035円
◆住居 1万4139円
◆光熱水道 1万7267円
◆家具家事用品 7968円
◆被服・履物 6631円
◆保健医療 1万1963円
◆交通・通信 1万9804円
◆教育 434円
◆教養娯楽 2万4227円
◆その他 5万731円
◇収支合計 赤字4万5331円
※総務省「家計調査」
(日刊ゲンダイ2010年5月27日掲載)