白内障手術の適応について自分の考えを述べてみたい。

長くなるのでまず白内障の簡単な説明から。


まず白内障という病気から理解する必要がある。

この病気は簡単に言えば老化現象であり、よくたとえられるのが髪の毛が白髪になる(ハゲになる

人もいるのだがw)ことと同じということである。


白髪を黒髪に戻すことはあまり自分自身が関心がないためか、染毛剤で染めること以外に

あるかどうかは知らない。


水晶体というカメラのレンズに相当するものが混濁し視機能に影響を及ぼすことを白内障という。

(厳密な定義もあるかもしれないが、臨床上はそのように解釈して差し支えない。)

実は生まれてからどんどん、この水晶体は混濁してきている。

10歳、20歳~50歳、60歳とどんどんにごってくる。

それは診察していると明らかにわかる。老化は止めることができないのである。残念ではあるが。

それに応じてどんどん見え方は悪くなる。しかし自覚するのは

たいていは50~60歳からであろう。そうして濁りの最終末像は全く光すら通さなくなる。即ち失明である。



歳をとればみんながなってしまうのが「加齢性または老人性」白内障、

それ以外でも若くしてステロイド投与による副作用として生じるステイロイド白内障、

糖尿病の方で若くして生じる糖尿病白内障など全身疾患など付随するものが沢山ある。





今だって全世界の一番の失明原因はおそらく白内障だろう。

なぜなら歳をとれば人間である限り必ずなり、

後進国の多くの方この白内障手術の恩恵を受けることができないからである。

日本でも東南アジア、アフリカなどにアイキャンプと称して白内障手術をする先生方がいる。


まとめると

①徐々に進行して最終的には失明に至る(もちろんその前に寿命が尽きて亡くなる方が殆ど)

②薬物投与等で「改善」することはない。

③誰でも歳をとれば罹病する。


が手術を除いた白内障の姿である。