○麹酸による発がん性の有無
麹酸(コウジ酸/Kojic acid)は、平成7年の食品衛生法改正に伴う既存添加物として使用が認められている食品添加物である。この麹酸は味噌やしょう油等の製造に用いられる麹菌(Aspergillus属等)が生成する、抗菌作用を持ち原料の腐敗を防ぐ効果がある重要な物質である。ところが、その麹酸に肝臓癌などを誘発する危険性が指摘されるに至り、味噌や醤油の発がん性が問題になった。しかし、動物試験での濃度(1~3%混餌投与)に比して食品中の濃度はごく微量でしかない。その後、化粧品メーカーがコウジ酸の安全性を確認する追加試験を実施し、コウジ酸の化粧品としての使用は安全性上なんら問題がないことを証明した。味噌については、古くから摂取され続けてきた食物であり、食品中の濃度はごく微量でしかないことから麹酸の毒性は問題にならないとされている。

○麹のアスペルギルス属としての毒性の欠落
コウジカビ(麹黴)は、アスペルギルス (Aspergillus) 属に分類されるごく普通の不完全菌の一群である。このうち一部のものが麹として味噌や醤油、日本酒を作るために用いられてきた。発酵食品の製造に利用される一方で、コウジカビの仲間にはヒトに感染して病気を起こすものや、食品に生えたときにマイコトキシン(カビ毒)を産生するものがあり、医学上も重要視されているカビである。熱帯から亜熱帯地域にかけて生息するアスペルギルス・フラバス (Aspergillus flavus) などのカビによりアフラトキシンが生成され、紫外線の照射により強い蛍光を発する。1960年にイギリスで七面鳥が大量死した際の分析中にアフラトキシンが発見された[11]。なお、1960年代に麹菌のA. oryzaeやA. sojaeでアフラトキシン生成が疑われたが、アフラトキシンを生成する機能は失われている事が判明している[12]。

○ダイズの健康への効果
大豆は、タンパク質やカルシウムを多く含むため、栄養源として重要である。大豆の可食部乾燥重量100g中で、417kcal、水分12.5g、タンパク質35.3g、脂質19.0g、炭水化物28.2gの栄養価がある[13]。

さらに、大豆に含まれるゲニステイン(en)、ダイゼイン(en)、グリシテイン(en) などのイソフラボンは、大豆イソフラボンと総称され、弱い女性ホルモン作用を示すことから骨粗鬆症や更年期障害の軽減が期待できる[14][15][16]。これらの作用から、大豆製品の中には特定保健用食品に指定されている物もある。骨粗鬆症予防効果、更年期障害の緩和に加えて、抗動脈硬化作用の可能性もある。また、乳がんや前立腺がん等の予防にも効果があることが、疫学的な調査で明らかになってきており、特にイソフラボン配糖体のゲニステインという物質に、腫瘍の血管新生を抑える効果があり、それにより腫瘍の増殖を抑制することがわかってきた[17]。

○植物性乳酸菌
植物性乳酸菌は、野菜や豆、米や麦などの植物素材を発酵させる乳酸菌のことである。漬物(キムチ、ザワークラフトも含む)や味噌、しょう油、さらには酒やなれ寿司などの米の発酵食品まで、さまざまな食品に生育している。一方、ヨーグルトのように牛乳などの動物の乳に生育する乳酸菌は動物性乳酸菌と呼び、それぞれ区別している[18][要高次出典]。動物性乳酸菌は、乾燥、熱、酸に弱く、胃酸で死滅するが、植物性乳酸菌は酸に強く、生きたまま腸に届くため現在注目を浴びている[19]。植物性乳酸菌は、腸まで届くプロバイオティクス食品であり、腸内生存率が動物性乳酸菌の10倍であると言われている。植物性乳酸菌の効果として,免疫活性作用、発癌物質の排出・分解、便秘・下痢の解消、病原菌感染の予防などが挙げられる[19]。

○健康に役立つとの説
発酵によって作られる「脂肪酸エチル」が、ガンを引き起こす変異原の力を抑制するという説がある。味噌汁を飲む回数が多い人は、胃がん死亡率が低くなるという調査結果がある(1981年がん学会)。動物実験では、肺癌、胃癌、乳癌、肝臓癌、大腸癌の抑制効果が認められ、味噌の熟成度が高いほど効果が高かった。味噌に含まれるイソフラボンが癌増殖を抑制し、アポトーシスを誘発するのではないか、さらに、味噌の熟成によりイソフラボンが配糖体からアグリコン型に変化しさらに癌を抑制する効果が高まるのではないか、あるいは、熟成が進行している元気な味噌には癌予防を含めた生理活性物質が産生されるのではないか、と言われている。血圧低下の効果もあると言われている[2]。

また、味噌の熟成に伴うメイラード反応によって生成する褐色色素のメラノイジンは、in vitroでは抗酸化作用、活性酸素消去活性、ヘテロ環アミノ化合物(発癌物質)に対する脱変異原活性などを有するとされている[20][要高次出典]。味噌は優れた抗酸化能力を有し、味噌のラジカル捕捉能力はその大半をメラノイジンが担っており、味噌の色調が濃いほどその能力が高まっているとされている[21]。

○味噌と放射能について
長崎の被曝医師の秋月辰一郎は、自身、患者、職員に原爆症が発症しなかった原因は「わかめの味噌汁」によるものだ、と述べている。秋月の体験記である「長崎原爆記」は「Nagasaki 1945」に翻訳され、この話は広く欧米社会にも伝わっている[2][22]。1986年のチェルノブイリ原発事故の際には、西ヨーロッパ諸国では「味噌は放射能障害に効果がある」という説が広まって味噌製造元に注文が殺到し、輸出量が通常時の数倍増になったと報告されている[23]。味噌と放射能防御能力の関係を調べるために、伊藤明弘教授(1999年当時。広島大学放射線医科学研究所教授)は、マウスを使った動物実験を行った結果、味噌には、放射線から体を守る働きがあると主張した[24]。動物実験では、十分に熟成した味噌ほど放射線防御作用が高いとしている[2]。

もっとも、味噌には塩分が含まれている為、高血圧予防の観点から塩分の過剰摂取には気をつける必要がある。

参照元:ウィキペディア「味噌

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家庭での手作り味噌の作り方の一例を以下に示す。

・例)大豆1kg(乾燥重量)、米麹1kg、塩430g

米麹1kg、塩430gを混ぜ合わせる。これを「塩きり」と言い、塩と混ぜ合わせたものを「塩きり麹」と言う。麹菌はこの時点で死滅する。麹が大量に分泌した酵素群はそのまま残り、麹の酵素(プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等)が時間をかけてタンパク質、でんぷん、脂質をそれぞれアミノ酸、グルコース、脂肪酸に分解する。アミノ酸が旨味に、グルコースは甘味とさらに耐塩性酵母がグルコースを分解して生成されるエタノールが香りの一部になり、耐塩性乳酸菌がグルコースからほのかな酸味を生成する。塩が不足すると、雑菌が繁殖する原因となる。
大豆1kgを一晩水に漬け、十分に柔らかくなるまで茹で、水を切り、煮豆を十分に潰して、人肌に冷ましたものを塩きり麹に加えて良く混ぜる。大豆が熱いままだと残った酵素まで熱で壊れてしまう。煮豆を十分に潰して麹と良く混ぜないと大豆タンパク質と麹の酵素が接触・反応せずアミノ酸分解が進まず旨味が出ないことになる。
良く混ぜたものをジッパー付のポリエチレン袋に詰め、空気(=酸素)を良く抜く。空気を抜かないと、特に納豆菌、カビ等の雑菌が繁殖する原因となる。樽を使ってもよいがポリエチレン袋の方が気体を抜きやすく家庭で管理がしやすい。ポリエチレン袋だと、密閉が容易であるし、透明なので中の状況が確認できるし、封をしたままで撹拌したり、潰し残しの豆や麹を袋の上から指で潰すことができる。味噌の熟成は、麹の分解酵素と大豆タンパクとの接触反応が中心であるので、撹拌するほど、豆と麹を潰すほど短期間でアミノ酸への分解が進む。また、耐塩性酵母による発酵で二酸化炭素が発生するので適宜気体を抜く必要がある。空間が生ずるとカビが生える。仮にカビが生えたとしても、胞子から成長したコウジカビであることが多いので極端な色調の相違が無ければ通常の場合はそのまま味噌に混ぜ込んで差し支えない。なお、本記事上部の写真のように味噌製造元で味噌樽に山のように石の重石を積み上げるのは石の重さで気体(空気(=酸素)と発酵で発生する二酸化炭素)を抜くためである。発酵がある程度進んだ段階で、撹拌するために1回程度「天地返し」を行う。発酵が進むとアミノ酸とグルコースが反応するメイラード反応が進行して段々と味噌の色が茶色に変化する。この色の変化はアミノ酸の生成の程度と旨味の程度を示している。
一夏越して味噌の出来上がり。酵素反応速度は温度に依存するので、温度が十分に上がらないと酵素がタンパク質その他を十分にアミノ酸までに分解できず、旨味が十分に生成されないことになる。

参照元:ウィキペディア「味噌
○米みそ
大豆と米を発酵・熟成させたもの。北海道から本州、四国など広い地域で造られている。

○主な米味噌
・北海道味噌- 北海道
・津軽味噌 - 青森県
・秋田味噌 - 秋田県
・仙台味噌 - 宮城県
・会津味噌 - 福島県
・江戸甘味噌 - 東京都
・信州味噌 - 長野県
・相白味噌 - 静岡県
・越後味噌 - 新潟県
・佐渡味噌 - 新潟県
・越中味噌 - 富山県
・加賀味噌 - 石川県
・西京味噌 - 京都府
・桜味噌 - 大阪府
・府中味噌 - 広島県
・讃岐味噌 - 香川県
・御膳味噌 - 徳島県

○麦みそ
大豆と大麦又ははだか麦を発酵・熟成させたもの。九州地方で主に造られている。

○主な麦味噌
・島原味噌 - 長崎県
・薩摩味噌 - 鹿児島県

○豆みそ
大豆を発酵・熟成させたもの。東海地方で主に造られている。

○主な豆味噌
・八丁味噌 - 愛知県
・赤味噌 - 愛知県

○調合みそ
上記の各みそを混合したもの。または、その他のみそ。

・赤だし

○その他(食用みそなど)
・蘇鉄味噌 - 奄美大島・沖縄県
・金山寺味噌 - 和歌山県
・朴葉味噌 - 岐阜県
・南蛮味噌(神楽南蛮味噌・かんずり) - 新潟県

日本各地で味噌は作られていて風味・色は各地方でそれぞれ特徴があり、地方色の強い食材でもある。

参照元:ウィキペディア「味噌