烈しい嵐の夜
雲の上には下弦の月
湿った闇は
風雨の音で満たされ
瞳の中の炎は
極限まで燃え上がる
微かに
窓から差し込む光
白磁のような肌を
幻のように蒼く輝かせ
魂の底から沸き立つ
赤き炎に
紅い髪が
ゆらゆらとゆらめき
心の奥底
醒め切った蒼き炎に
凄艶な色香が匂いたつ
全身を感じあえるよう
感覚は極限まで研ぎ澄まされ
指先と、くちびると
甘い吐息と
二つの炎は
ゆらめきながら高まり
妖しく艶めかしく
どこか儚く
ずっとずっと奥まで
ひとつになる
窓を叩き続ける雨
鳴りやまぬ風の音
雲の上の下弦の月
同じ時間の中
同じ空間で
心も身体も
ひとつになったまま
紫の炎
全てを焼き尽くし
闇の中の閃光
時間が止まる