東京の会社に勤めていた頃の話
当時、俺は中央線沿いの某所に住んでいた
通勤帰りは、駅から商店街を通って帰るのだが、途中に風俗店街があり
夕方以降になると、キャッチのあんちゃんやおっちゃん達が湧いて出てきて、
うるさくてしょうがなかった
その日も会社から帰宅途中、いつものように呼び止められる
「安いですよぉ♪」
「サービスしますよぉ♪」
もちろん、硬派の俺は無視して通りぬける
つか、
通り抜けようとした
ところが・・・
その呼び込み中に、
ものすごく鼻がデカイおっちゃんを発見してしまったのだ
言葉ではうまく説明できないが、とにかくビックリ!(ガッツ石松!)
顔の真中に、「肉まん」が付いているとでも言えばよいだろうか・・・
(「あんまん」でも「ピザまん」でもいいんだけど・・)
とっさに頭の中で、
「隕石にぶつかった?」
「どうやってご飯食べるんだろう?」
「ゲートをくぐるとピンポンなるのかな?」
「左にヒネるとお湯が出ます♪」
「こんなお顔で、はや40年」
「母をたずねて三千里」(世界名作劇場かっ!)
「母をたずねて三千歩」(意外と近ぇ~な!)
「母をたずねて3000円」(タクシーかっ!)
「母をたずねて3000ファルサング」(アルスラーン戦記かっ!)
「月に代わって、お仕置きヨ♪」
「スケさんカクさん、もういいでしょう!」
などのフレーズが浮かんできて、思わず吹き出してしまった
(こーゆー時、俺の妄想コンピュータは異常に冴えわたる)
それを見た、鼻造氏(仮名)
バカにされたと感じたらしく(その通りだけど)
「なんだ、テメェー、コノヤロー」 と、スゴんできた
さすがに、(少しヤバイかな?)と思いつつも
とっさに口に出た言葉は・・・
「ヤームンハナヌマギサンバーテー、ポッテー!」
(意訳:あんたの鼻がデカいんです、ヴぃだるさす~ん♪)
すると鼻造君(仮名)は少したじろいだご様子
しばらくあ然としたあとで、捨て台詞のように
「チッ、なんだよ、朝鮮人かよ」
とつぶやきながら去って行った
夕方の商店街、げらげらと腹をかかえながら歩く俺
明日からチョー・ヨンピルって呼んでください(なんでやねん!!)
つか、今なら、韓流ブームにのれたかな?(のれへん、のれへん)
数日後・・・
駅前の「ミスド」で鼻造氏(仮名)がドーナッツを買っているのを発見!
あまりのミスマッチにまたまた大笑いしてしまった
(そ、その顔でミスドって・・)
(つか、死ぬほどおかしいんですけど・・)
東京にはすごい人がいるんだなぁと、
つくづく感じた、とある日の出来事だった・・