ピアノを再開してから、いつの間にかあがり症を克服できていました。
本番、緊張はするけど、尋常ではないあがり方はしません。
どうして克服できたのか?
●あがり症になった原因が分かった
●そのままの自分を受け入れる
この2点がカギでした。
20代の頃に、不安障害・パニック障害の診断を受けました。
パニック障害の発作はその当時、突然始まったのですが、不安障害については、幼少期からあったのだと、今になって気付きました。
心療内科を受診した際に、過去のことも話せたら、もっと早く克服でき、トラウマから解放されたかもしれません。(否定的な言い方をする医師だった為、なかなか心を開いて多くを話せませんでした)
幼い時はしばしば極度の緊張に襲われました。家庭環境は不安になることばかり。安心できる場所はどこにも無かった。
母は、私が誰よりも優秀な理想の子供であることを望み、そうでないとヒステリックに怒りました。
失敗すれば、「何でこんなこともできないのか。他の子はできてるのに」と何十分もねちねちと責められる。
当時を振り返ると、何でそんなことでガミガミ怒られたんだろう?と思います。私は何か罪を犯しましたか?悪さをした訳ではないのに。
怒られるかもしれないという不安から、注目されることを避けていました。人前に出ると心臓がキュっと痛くなりバクバクして、呼吸の仕方が分からなくなり、手汗が凄く出てくる。
皆はそんなこと無くて、平気そうにしていて、私は母親が言うように「気の弱いダメな子なのだ」と思いました。
自己肯定感は低く、自信も無い。自信が持てるようになったのは、大学に入って親からの干渉が減ってからでした。また、自分の能力を認めて下さった先生方のお陰で。
それでも、自己肯定感は低いまま。未だに褒められても「いや、私はそんな凄い人じゃないし。他に凄い人いっぱいいる」と否定しがちなのですが…。
ピアノを再び習い始めて、考え方が変わりました。
レッスンで、失敗しても怒られない。
びくびく怯える必要がない。
安心感が自信へと変わって行く。
良い先生方に恵まれました。焦って沢山間違えて「練習では上手くいってたのに」「こんな筈では!」と思う時も、練習した事を否定されない。
ダンスレッスンではそんな時、嘲笑されたり、「練習してない。サボってる。何も考えていない」などと言われます。睡眠時間削って、可能な限り練習に充て、言われたことを全てやっても、ミスをしたら全否定され、努力は報われず。先生の機嫌を損ねないように空気を読んで、自分の考えでなく望まれる答えを出し、自分が自分でなくなっていました。
ピアノの先生は、頑張ってますアピールをしたり、良く見せようとしなくても、「熱心に勉強されていますね」と、努力を認めるような言葉を掛けて下さる。
このままの私でいいんだと思えたことで、不安や恐怖が無くなりました。
自分の長所も短所も、そのまま受け入れる。
素の自分でいて大丈夫。
考えを口に出しても、バカにしたり否定したりせず、聞いてくれる人がいる。そういう人が一人いるだけでいい。
空気を読んで、人の顔色を窺って、本当の自分を否定されて来ましたが、やっと分離していた自分の実像と虚像が打ち消し合って1つになったようでした。
もう否定されても揺るがない。核となるものがあります。
いつだって素の自分でいること。それはとっても生きやすいです。
ピアノ演奏は、自分を無にし、作品と同化して行く。
練習やレッスンは、自分の意思・アイデアを出して行く。
自分自身を見つめるのに、とても良いんですよね。
ピアノをやって良かったです。