1867年のパリ万博は、ヨーロッパの芸術に大変な影響をもたらしました。
特にジャポニズムの流行は多くの人々を魅了します。
音楽では、印象派のドビュッシーとラヴェル。二人とも、家に日本の美術品を飾っており、関心が高かったようです。
子供の頃にドビュッシーの《アラベスク》とラヴェルの《水の戯れ》を聴いて「なんだか日本の曲みたい」と不思議に思いました。(弾いてはいません。ピアノを習っていましたが、難しくて)
インテリアでは、ジャポニズムによって、無駄な装飾をなくし、シンプルなものに変わって行きました。
ガラス工芸のエミール・ガレは、植物や昆虫など、自然のものをモチーフにした作品を生み出しました。
こうしてみると、日本の文化・芸術というのは「引き算の美」であり、自然と共にあるのだと気付かされます。
それは儚さ、侘び寂び、無常観。
日本に興味を持った芸術家達も、こうした美しさを見い出したのでしょうか。
クリムトやアール・ヌーヴォーで有名なミュシャなど、よく考えたら、私の好きな芸術はジャポニズムの影響を受けたものが多い。
親しみやすさもあるのでしょうか?
かといって、浮世絵が好きということもなく…。
美術よりも日本の古典文学の方が好みです。(清少納言や吉田兼好)
恐らく、西洋人の描いた日本の魅力が、私は好きなのかもしれません。
大阪万博が始まりましたが、今の時代はインターネットで常に世界中の情報が入って来る為、芸術にはあまり大きな影響はもたらさない気がします。
タイムマシンがあったら、私はパリ万博に行きたいです!