ドビュッシーの面白さに今頃どハマり中。


ドビュッシーは、ぼんやり浮かんでいて柔らか過ぎて難しいという勝手な思い込みで避けていました。

☝🏻モネの絵みたいなイメージ。輪郭はっきりしてない。


しかし譜読みして、他の曲も聴いてみたら、意外とリズム効いてるやんびっくりラヴェルの《道化師の朝の歌》にも負けないくらい、リズムが独特でくっきりしているじゃないか!

《喜びの島》だけでなく、《アラベスク》や《夢》など、静かで柔らかい曲にも。

逆に、リズムを明確にしないと柔らか過ぎて崩れそう。

一見ぼやっとしてるようで、霧が晴れたらちゃんと輪郭がある。

見えぬけれどもあるんだよ

見えぬものでもあるんだよ

(金子みすゞ『星とたんぽぽより』)

《月の光》なんて、最初はリズムを感じないけれど、流れ動く雲に月が隠れてまた出て来て…というシーンの所で「霧が晴れた!リズムが見えた!」となり、再現部になった時には「また霧で見えなくなったけど、確かに存在するんだな」とリズムを感じられるのです。


《レントより遅く》に萌え


出だしのレ、ミ、がかわいらしくて好きドキドキ

「レーミー」って聴こえるのもあるけど、文字にしたら絶対「レ、ミ、」やねんチューというオタク的な拘り(笑)

それは、誰もいない部屋で、それまで子供が遊んでいた小さなスーパーボールが階段から静かに転り落ちて来たような。

或いは、閉まりきっていなかった蛇口から、ポタッ、ポタッと雫が落ちるように。

ジャンプでなくてドロップですね、このスタッカート。上から下の動きを感じます。

2小節目から、スーパーボール又は雫が擬人化され、次第に意思を持って動き、踊り始めます。



この最後の「レミファ〜」が、出だしと同じようにまた始まるかと思いきゃ「ソ」って…。
この違和感と意外性、素敵じゃない!?
ソにびっくりしたら「ソシラ」って繋がって、このラに被せて最初のテーマ「レ、ミ、ファ〜」が入るという。
場面転換の切り替え部分の仕掛けが凄いですわ!

「シソファ」に入る和音にも萌えます。

このオクターヴの前にも「シソファ」が単音で続いており、解決されないままここまで来ています。

上昇して盛り上がると見せかけて、1回目の和音はエネルギーが萎えて、しょんぼり俯いてしまいます。

やっと解決されるかと思ったのに…まだ焦らすか。

でも、2回目上がった先の「シソファ」の和音は希望を与えてくれて、何か決意したように顔を上げます。

そしてバスのBの音!踏み込んで、勢いよくジャンプ!!

あ〜!凄くいいキラキラ気持ち良い照れ

ここの和声って何だろな?(これから調べよう)知らないけれど、エネルギーの方向性は感じます。


取り敢えず、譜読みはこの辺まで……。

これから先、思うことがあったらまた書きます。

ラヴェル《高雅で感傷的なワルツ》の第1ワルツと比較研究してみたい作品音譜