昨日は京響のコンサート。指揮は川瀬賢太郎さん。
開場までの間、隣りの京都植物園を散歩。晴れており、梅が見られて良かったです。


開演前に川瀬さんのプレトークがあり、曲の解説をされました。
マルサリスのヴァイオリン協奏曲はカッコイイ曲!手拍子や足踏みが入りますよと仰っていて、ワクワクしました。
ドボルザーク「新世界より」は、自筆譜を読んでよく演奏されるものと異なる解釈をし、拘りを持って指揮されるとのことで、大変貴重な機会に巡り会えました。

マルサリス ヴァイオリン協奏曲。
JAZZ風というので気になってましたが、予備知識は入れず、YouTube等で聴かず、初めて耳にする楽しみを取っておいて良かったです。
第1楽章から全体構造が見えて来て、凄くまとまりの良い作品だと思いました。ヴァイオリンの美しいソロ、マンボのリズムが入ったり、ビートが効いていて…川瀬さんの指揮はリズムが踊って素晴らしい。

ドボルザークの新世界より。
この曲は父が好きで、カラヤン指揮のをよく流していたのを、幼い頃から聴いていました。故に、交響曲と言えば「新世界より」なのです。
子供の頃見たのと同じイメージが浮かびます。
聖書の天地創造。闇の中から光、大地、動物が現れる。神の怒りに触れたのか、平和な世界が空が闇に包まれて、不穏な風、稲妻。それが何度か繰り返されて、今の世界になる……。
大人になって聴くと、各楽章に舞踏のシーンが現れて、「ラ・ヴァルスみたい」って感じたり、侵略者と先住民の戦いのシーンが出て来ます。
シマウマの群れが走って来たり、また雷鳴ったり、頭の中が止めどなくイメージが出現して忙しい。メロディがフェイドアウトして行く間に次のメロディが現れているのが、そうさせるのか?
こちらの作品も、楽章の繋がりが強くて、最終章で全てが繋がり解決する感じが好き。

どちらも内容の濃い作品ですが、あっという間に感じられました。とてもドラマチックです。