私は小説を書く方も研究する方もしており、10代の頃から、作家である母の作品を添削したりしてました。

専門分野が文学なので、ショパンの作品も文学として捉えている点が多々あります。


『ショパンの詩学』で、ショパンの手紙の原文と解説が載っているのですが、詩の構造で書かれているのが一目瞭然でした。訳文だと分からないことです。

若い頃のショパンが人々を楽しませようと、言葉遊びやジョークを織り交ぜながら、結構(オチとか)考えて手紙を書いていたのかもしれません。


例えば、バラード1番だと、ずっとミ(根音)が続いたりしますが、詩における韻の様に感じられます。

ショパンは文章を書くのと作曲するのと、同じ手法を取ったとも考えられるのではないか?


ショパンの楽譜を読んでいると、音符だけど文体のように見えて来ます。


私にとって、ショパンが文学的で馴染みやすい理由が、やっと分かりました。