作家の母から、「感想の訂正」と題してメールが送られて来ました。

先月、私が趣味で書いてる小説を読んでもらったところ、沢山ダメ出しされました。
特に、描写を削っている点について

私は学生時代、脚本家を目指して(中学生の時)シナリオの書き方を勉強したのもあり、映像で見せるスタイルでした。
情景描写が重要で、映像で展開されて行く。
メタファー表現を用い、直接的な感情表現を控える。

それを、久々に小説を書き出した昨年、新しい表現スタイルにしようと思い立ちました。
パソコンでなくスマホで書くし、スマホで投稿し、読者さんもスマホで読む。
本で読むのとは違うので、従来の書き方を逆転。
情景描写をギリギリまで削り、感情の動きははっきりと書くスタイルに。


「描写を削った書き方というのがあるんやな」と母。
『木曜日にはココアを』という本を読んで気付いたようです。私が敢えて描写を削っているのを。
「お母さん、考え方が古かったわ。こういう表現があるんだね。1つ勉強になったわ。あんたは書きたいやり方で、自由に書いたらええよ」
と言ってくれました。

自分の考えについても即修正をかける母。
流石やなびっくり
母の書いた本は、いつもフレッシュです。
よく、若い作家さんが書いてると思われるくらい、キャラクターが時代に合っていて、生き生きと現代的。

母は意外と、流行のアニメを観ていたり、映画やドラマも学園モノをよく見ています。
流行にも詳しいですね。
私が初めて「Twitter」を知ったのは、母から聞いてなんです。
流行り出した頃ですかねぇ。
「Twitter?何それ、知らんわ」というと、母が説明してくれました。

私の方が、結構年寄りくさいです。
グレタ・ガルボやカトリーヌ・ドヌーヴが好きで、白黒映画も観ますし、ちょっと難解なヨーロッパ映画を10代の頃から好んでおりました。
ヴィスコンティの描く、老いていく自分と輝かしい美しい若者という対比が妙にハマって、精神年齢高過ぎです。