Glyndbourne encoreから、ヤナーチェクの「利口な女狐」について
サブスクした分、元取んないといけないですからね・・・というのはさておき笑。
利口な女狐、実は昨年夏にOpen houseで公開されていたときには何となく、スルーしていたのですが
イェヌーファがよかったので、ヤナーチェクをもっと聴こうということで鑑賞しました。
東欧の独特の響きが良いですね
女狐が主役、「蚊」役や「蛙」役、「牛」役、「雄鶏」役が登場して童話のような世界観なのですが
最初のシーンから、それぞれの動物の特徴的な性質を表現した衣装・演出が巧みで、一気に引き込まれてしまいました
もともと新聞小説だったのを、家政婦がヤナーチェクにオペラ化を進めたとかで、その裏話も面白い。
ほんと演出がちょうどいい〜感じ
それぞれが何の役かギリギリわかる、わかると納得の衣装のセンスが素晴らしい。
ヴィストローシュカが噛み付くところは、腰にぶら下げたナイフを出して脅かす、など
決してそのまま動物の仕草を真似しないように工夫されています。
そのせいか、お遊戯会的にならず、動物の擬人化もスムーズに受け入れられたように思います。
音楽的には3幕の女狐の結婚式のシーンの音楽が壮大で聞き応えあり
自然のサイクルへの感嘆がテーマの作品、壮大な人間ドラマの類に飽きときの箸休め的におすすめです
【おすすめ度】
星3つ
【歌手】
- 女狐役のLucy Croweのいたずらっぽい演技も
【演出】
- 童話・寓話のような世界観の表現が巧みで、子供っぽくない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Vladimir Jurowski :Conductor
Melly Still :Director
Sergei Leiferkus :Forester
Sebastian Davies :Cricket
Beatrice Watkins :Grasshopper
Adrian Thompson :Mosquito
Orlando Woscholski :Frog
Jean Rigby :Foresters' Wife
Lucy Crowe :Vixen
Lucie Špičkovà :Dog
Kirsty Stokes :Cock
Adrian Thompson :Schoolmaster
Colin Judson :Innkeeper
Emma Bell :Fox
Jean Rigby :Owl
Mischa Schelomianski :Badger