フランス革命の最中に、カルメル修道女16名が断頭台で処刑された実話に基づくオペラ。
怖がり(センシティブ、ナイーブと言った方が近い)のブランシュを主役に、不安との戦い、仲間と共に殉教する勇気を得るまで、人間の内面性をよく描いている作品です。
劇中で繰り返される「どこにいても安全ではない」世の中の狂気・不安は、今に通ずる普遍的なテーマじゃないでしょうか。
・・・というわけで、大人向けというか。
精神的にダメージを受ける可能性があるのでご注意![]()
![]()
![]()
「Salve regina」の賛美歌を歌いながら、一人一人処刑される最後の場面は圧倒です![]()
キャスト
イザベル・レナード
完全にブランシュ!
殉教の誓いから一度は逃げだし召使いとして働いている際の、どこにいても自分自身への軽蔑から逃れられないと泣きじゃくるシーン、繊細すぎるブランシュという人物がそこにいるようです。
"I want everyone to leave me in peace and never think about me again"
というライン、これはわかるっていう人も多いんじゃないかな・・・。
尼僧の格好をすると怖いくらい美人ですね![]()
Kalita Mattila
さすがの名ソプラノ歌手
修道院長としての厳格さがすごい![]()
そして一幕の最後のゾッとする死の演技が圧巻。
プーランクは近代的とはいえ、いわゆる「現代音楽」と違って調を感じるので聞きやすい。
近代的で芝居として成熟度が高い点も、ペレアスとメリザンドと少し似ていますね。
演出は・・・・1970年代から使っているセットだそうで、節約(ケチ)だという声もありますが![]()
フランス革命時点の衣装などをリアルに作っているセットなので、古くなっている印象もないし、知らないで見たら、普通に良いプロダクションだと思います。
処刑を直接的に描かない演出もありますが、リアルな方が怖くてパワフルかなと![]()
【おすすめ度】
星みっつ ![]()
![]()
![]()
とても価値のあるプロダクションだと思いますが
ダメージを受けるのであまり広くお勧めできないというか・・・
【歌手】
- 演技が全員素晴らしい、特にベテラン女声歌手陣がGood

【演出】
- リアルでよい

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【情報】
Director:John Dexter
Conductor:Yannick Nézet-Séguin
Marquis de la Force:Dwayne Croft
Blanche de la Force:Isabel Leonard
Chevalier de la Force:David Portillo
Madame de Croissy:Karita Mattila
Madame Lidoine:Adrianne Pieczonka
Mère Marie:Karen Cargill
Soeur Constance:Erin Morle
opera onlineより


