ロマン派後期。苦悩=美と考えられる趣きもあった。第一次世界大戦後の苦悩の時代。

 

Ave Maria アヴェ・マリア

Ave最も尊敬する人に対する挨拶の言葉

Madre Santa. 聖なる母

Sorreggi[原形:sorreggere] il piè 足を支えてください→しっかりと大地に足を支えるように…精神的にがっくり崩れ落ちないように支えてください

pièpiede(足)が省略されたもの。èのアクセントはその後に本来文字が続いていたものを省略したことを意味する。発音上のアクセントではない。

del miser 哀れな者

che[miser=哀れな者] t’implora[原形:implorare] あなた(マリア様)に祈る

in sul cammin del rio dolor, ひどい苦しみの歩み(生活、人生)の中(時)に

e fede e speme gl’[a lui] infondi[原形:infondere] in cor. 信仰と希望を彼(哀れな者)の心に注ぎ込みたまえ

eが2回以上使われているときは、così sia 「(祈りの終わりに使われる言葉)かくあれかし、そのようにあれ」のような意味

O , おお慈悲深い人よ

tu あなた(マリア様)

※尊敬する人ではあるが、親しみを込めて呼びかけるため、Leiではなくtuを用いる。Leiを使うと距離感があり、心を開いていない感じを与え、かえって失礼にあたる場合もある。

che[tuを指して] soffristi[原形:soffrire] tanto, あなたはたくさん苦痛を耐え忍んだ

vedi[原形:vedere] 見て(わかって)ください

ah! ああ!

Vedi il mio penar. 私の苦しみを見てください

Nelle crudeli ambascie 残酷な苦悩の中に

d’un infinito pianto 際限ない(止まらない)落涙の

deh! お願いですから!

Non m’abbandonar. 私を見捨てないでください

Ave Maria! マリア様

In preda al duol 苦悩の餌食(犠牲)の中に

non mi lasciar. 私を捨てておかないでください

O Madre mia おお私の母上よ

pietà! 慈悲を!

O Madre mia おお私の母よ

pietà! 慈悲を!

In preda al duol 苦悩の餌食の中に

non mi lasciar, 私を捨てておかないでください

non mi lasciar. 私を捨てておかないでください