(+・w・)先週は醸造家の事を書いたので今度はナパの産地別エリアの事でも。
帝王I氏から色々な事を学び、私もだんだんとナパは詳しくなってきてしまったが((笑
まあ印象に残った事などを書こうかな。
~平地(谷底)エリア~
(オークヴィル)
ハーラン、スクリーミング・イーグル、オーパスワンなどが集まってるナパを代表する顔のような高級エリアですよね。
ここのエリアの葡萄は高額で取引されるため、あまり安旨ワインに使われることが少ない。
西側と東側では土壌が違い味わいが異なる、西側は大昔には海底だったマヤカマス山脈から流れ込んだ土砂と大昔に川底だった土壌が複雑に混じり合った畑となる。
東側は火山性の土壌が見られ筋肉質な仕上がりになるようだ。
オークヴィルは間違いなく恐ろしいカベルネ・Sの産地です、オークヴィル全てではないがいくつかの畑は間違いなく世界最高峰だと思う。
トアーのトカロンも出来の良い年には、ねっとり重層構造で多次元的な口当たりだった、パワフルエレガントが好きな人にとっては最高の場所。
(ラザフォード)
こちらも西側東側の違いのほうが大きい、ラザフォード・ダストと呼ばれるのが特徴だが、それは西側マヤカマス山脈の麓のヒルサイド畑の話で東側はオークヴィルの東側の土壌とよく似ているためブラインドではおそらく判別できない。
オークヴィルよりも暑い気候が特徴で品質の安定した完熟したワインが多く、そういった屈強な筋骨のワインを造るには最高の産地のひとつ。
個人的には味わいはトータルではオークヴィルのが好みだがラザフォード・ダストの独特なアロマは他のエリアのカルトワインと線引き出来る非常に稀なものを持っている産地だと思う。
完璧なバランスを持っているオークヴィルと比べ、ラザフォードは「変則的なオークヴィル」といった印象が強く似ているがアロマにより特徴が出る感じだ。
その代表格・・・やはりスケアクロウは素晴らしい、オークヴィルのカルトワインと味は似てるがハッキリとした違いも表現できているのは産地の違いを語る上では外せないインパクトを与える。
(セント・ヘレナ)
何本か飲んだ印象を言うとパワフルにしたマルゴーっぽさが出る地域だと思う。
どこかラザフォードとはまた違うミネラルの骨格があり、よりマルゴーっぽい印象になる。
マヤカマス山脈やヴァカ山脈の麓辺りのワイナリーではかなりエレガントな仕上がりだった印象が強い。
ドクター・クレインの特級畑や古いラス・ピエドラス畑など面白い畑も多く、近年ブームとなっている産地のようだ。
個人的にボルドー色が強いワインをナパで造るならセント・ヘレナ、クームスヴィルの畑で育ったカベルネ・Sを使うべきだと思う。
それ以外の産地は独特なナパ路線向きだと思う、まあ山カベなら造れない事はないとは思うが。
近年のナパのパワフル過ぎないスタイルを追求するなら適した産地だと思うね。
筋骨のスケールがすごく、パワフル・エレガントが大好きという人にはどうだろう?
(カリストガ)
帝王I氏がオークヴィルやラザフォードなど顔となっているエリア以外で注目しているのはカリストガとプリチャード・ヒルだと言った。
私の印象ではカリストガの産地の葡萄の質はナパの中で1番のピンキリである。
アイズリーやラークミードのように凄まじいトップ中のトップクラスの特級畑もあれば、ん?、安旨なチリっぽい?という葡萄の質のもある。
おそらく各ワイナリーの目指すものや畑の位置などで品質が変わりやすい産地なのだろう。
カリストガの産地はトータルなら畑の葡萄の質は並み以上とは言えないところが難しいが逆に知られざるすごいお宝が眠っていそうな産地である。
ラトゥールが目を付けたのもカリストガの畑だっただけにそういった最高の原石が転がっているのだ。
問題は最高の原石か、ただの石かを知らないと判別できないのでトータルでは当たり外れが大きい産地といった印象か。
(ヨウント・ヴィル)
ドミナスやタンバーベイなどでお世話になった産地である。
ヨウント・ヴィルの葡萄の質はひと言でいうとナパの標準ラインといった印象がある。
そんなにガッツリ濃厚パワフルでもなく、冷涼すぎるような印象もない・・・普通だ((笑
もちろん、もっと探せば良いワインもあるだろう、しかし全体的には他の産地より有名ワインの数も劣るような気がする。
ナパらしい特濃厚スタイルを求めてやってくる人、ボルドーらしさのある産地をニューワールドに求めてやってくる人、そのどちらも微妙に半分満足で半分期待外れに終わるような気がする。
ただ平地エリアではそんなに値段の高いワインも少ないのでコスパは求められるのかもしれない。
私はなんというかナパの中では地味で印象が薄い産地でもある、かといって嫌いというほど劣悪な産地でもない不思議な場所だ。
(スタッグス・リープ)
ヨウント・ヴィルの東側、ヴァカ山脈側の一帯をスタッグス・リープと呼ぶ小地区となっている。
他のエリアは西側東側というだけなのに小地区化されているのはパリスの審判で勝利した伝説が残る産地であり、岩肌むき出しの岩盤の土壌という特殊なロケーションだからなのかもしれない。
他のエリアより西側東側でまるで違う景色なのだ。
ここは私が最初の頃に1番気に入ったシェイファー・ヒルサイドセレクトという初代王者になったワインを産んだ地でもある。
葡萄の特色も強く、メルローを混ぜたようなしなやかさを最初から含んでいるカベルネ・Sが出来る産地だ。
オークヴィルやラザフォードのような得濃厚まではいかない、どちらかといえば味よりも舌触りなどの違いを感じられるのだ。
ナパの標準的な葡萄よりも良いものが収穫できるのは間違いないだろうね。
(クームス・ヴィル)
最近の新興勢力エリアである。
飲んでみた印象は私にとっては期待したほどではなかった、それにはマジックがある。
近年のナパは濃密なパワフルスタイルより抑制の効いたバランスタイプを目指しているワイナリーが増えてきたので、そういった造りをする人にとっては着目すべき産地なのだろうという感じだ。
要するにパワーを求めてはいけない冷涼な引き締まったワインが出来る産地なので、クームスヴィルにナパらしいゴージャスなパワフルエレガントワインを求めても私のように期待外れに終わるだろう。
ボルドーのようなワインのほうが好きと言う人に向いた産地だろうというのが私の最終判断だ。
ナパの平地エリアの中で控えめで細マッチョタイプという事だ。
私は正直、イマイチ好みでない葡萄の質だった・・・もっとツヤツヤした濃密なワインのが好きだからだ。
~マウンテン・エリア~
(カーネロス)
マヤカマス山脈側の最南端、ここはナパの中で唯一のブルゴーニュ種に向いた冷涼な産地である。
私の印象ではナパの気候というよりほとんどソノマに近いと思う。
シャルドネやピノに向いているのだろうけども私はナパでわざわざブルゴーニュ種を造る意味がわからない(^w^;)
あまり向いていない産地なので、造っても中途半端なニューワールドピノにしかならないと思う。
少なくとも私が飲んだカーネロス産で、うん、ブルゴーニュ!!って思ったものはない((笑
この地がブルゴーニュ以上のものを生み出せるとは到底思えないのだ。
今やフランスワインよりカリフォルニアワインファンとなってしまった私でもそれだけは言える。
ブルゴーニュは私は好みではないが、気候や畑の質がもたらすものはカーネロスでは役不足な気がする。
ブルゴーニュの特級畑は少なくともこんなレヴェルではなかった。
私はこの地でカベルネ・Sなどボルドー品種を作ったほうが逆に特色が出て面白いのではないか?と思うがねえ。
(マウント・ヴィーダー)
マヤカマス山脈側の南、カーネロスのすぐ北側に位置するエリア。
ここはもうカベルネ・Sの地となっているのだが、山カベの中でも細マッチョな引き締まった風合いが強く出る。
濃厚よりも強いタイプのワインだ。
冷涼な気候もあるのだが大昔は海の底だった土壌を活かしているところが他のナパ山岳地帯と違う点でもある。
山の面積の割にものすごくワイナリー数が少ない、栽培できる面積が狭いという事なのだ。
残念ながら未だ高額なマウント・ヴィーダー産のワインは飲んでいないので高額なものの評価は避けたいところ。
ただ、山カベの中でもあまりパワーに秀でたスタイルではないので、そういった趣向の人か長期熟成を狙うワインに向いているような気がする。
(スプリング・マウンテン)
我が愛するフィリップ・トーニやマーストン、ニュートンなどでお世話になったマヤカマス山脈の中間に位置する産地。
基本的には山カベの中で1番パワフルスタイル寄りなのではないかと思っている。
これぞ、山葡萄のパワー!!といった感じなのだが弱点もある。
それはかなりパワー寄りすぎて他の山カベより単調な味わいになりすぎてしまっているようなものが多かった。
まあ、もちろん高級ワインなら最低限の複雑さはありますよ?、ただ他のエリアと比べると複雑さに富んだスタイルに向いた地ではないかもしれない。
平地の味わいのものに1番似ているところがあるのかも。
山カベの中では特徴的なものはパワー以外にはあまりないのかもしれないね。
(ダイアモンド・マウンテン)
マヤカマス山脈最北端に位置するマウンテン・エリアの中では1番といっていい温暖な産地。
平地のように酸味よりも過熱気味な甘みが出やすいエリアでもある。
特徴もスプリング・マウンテンに甘みを追加したようなところがあり、温暖な山カベという解釈でいいのだろう。
ただ、ここも高額なワインは未だ飲んでいないので高級ワインの味わいになったらどうなるのか見てみたい。
温暖といっても平地のオークヴィルやラザフォードのような濃密なものと比べると冷涼な質になっているがね。
なんか山カベとしては中途半端な気がしないでもないが。
平地と山、そのどっちかのスタイルを気に行って探している方にとってはあまり魅力的な地ではないのかもしれない。
(アトラス・ピーク)
ヴァカ山脈の最南端に位置するエリア。
麓はスタッグス・リープというだけに少しスタイルも似ているが、山カベだけに酸味はこちらのほうが多く見られる。
有名な特級畑ステージ・コーチを有しており山カベの中では1番有名かと思いきや、あまりアトラス・ピークのワインを取り扱っている店は少ない。
標高が高い畑が多く霧の影響は受けないためガッツリ山カベの特色が色濃く出ている産地でもある。
スプリングやダイアモンドのようなパワフルさというよりは酸味がより強い印象だ。
ステージ・コーチの畑はまあすごい・・・カベルネ・Sの4大特級畑、トカロン、ドクター・クレイン、アイズリーはいずれも平地の畑なので唯一の山カベの特級畑でもある。
酸味を重視した特級畑モノを探しているのならばステージ・コーチを迷わず選ぼう!
(プリチャード・ヒル)
山というか標高の低い小山であるためエリア認定も受けておらず実際にはこんな名前の産地はナパには存在しない。
しかし、実際にワイナリーはあり、そしてパーカーなどから100点を与えられているワイナリーの宝庫のエリアでもある。
隠れ家エリアという言い方がバッチリかもしれない、ナパ好きでないと名前すら知らない人も多いだろうと思う。
この地の特徴は標高が低いため平地と山の良いとこ取りなところである。
そして湖があり、そこから吹いてくる冷涼な風の影響を受けるため畑が冷やされバツグンな酸がもたらされる。
実は全体像としてはオークヴィルの次くらいにプリチャード・ヒルの葡萄は高額で売り買いされているほど質は高い。
帝王I氏が気に入っている産地でもあり、シャペレーやコルギンなど高額なものも何度も繰り出してきた。
(ハウエル・マウンテン)
山カベ最後の産地を飾るのは長期熟成能力に長けるハウエル・マウンテンである。
豊富なタンニン量の葡萄が収穫できる地として有名で最初に開拓したランディ・ダンなどのワイナリーを見てもわかるように20年経っても若々しいような化け物ワインも多数ある。
今は勉強中のオリヴィアがこの地のワインを気に入っているような発言をしていた。
個人的にも20~30年に渡り長期熟成してから飲むのであれば私はハウエル・マウンテン産かマウント・ヴィーダー産をオススメする。
まあ、もちろんワイナリーにもよるのでどこでも絶対に!という事は言えないが。
ただ、そういった長期熟成能力に長けたワインが多く生まれるのは間違いない産地であると言えるだろう。
ボルドー好きなら山カベの中ではこの地に目を向ける人は多いハズだ。
~とりあえず、ここまで~
チャイルス・ヴァレーとか他にもあるのだが、全く飲んだ事がなく謎なエリアなのでよく知らないから適当な事は言えないから外した((笑
まあ、カベルネ・Sが絶対種というわけではなく、カーネロス的な特殊系な産地みたいだからカベルネ・S好きな私はあまり興味はない。
ナパは小地区だが、それでもこれだけの産地の特色があり面白い。
気になった産地はあっただろうか?、他に全体的なアメリカワインの特徴としてはワイナリーの方針ごとにスタイルも全く違ってくるから産地と共にどんな理想像のワインを目指しているワイナリーなのか?、誰が造っているのか?といった事も合わせて読み解く必要があると思います。
これはボルドーよりもカリフォルニアのほうが強く感じるね。