オットー・ニコライ(1810-1849)
『ウィンザーの陽気な女房たち』
Die lustigen Weiber von Windsor
台本:独語/モーゼンタール
初演:1849年3月9日、ベルリン王立歌劇場

楽しく美しいジングシュピールの喜劇。本編では冒頭の二重唱(フルート夫人とライヒ夫人)からして大変素晴らしく、全体的にもこの味わい深さがたまらない仕上がりに感じます。二度目の鑑賞で思いっきり開眼しました(笑) 音だけでも充分でしたが、いつか対訳見ながらも鑑賞してみたいです。

フェントンとアンナの美しいこと、そして3幕2場の夜の森の場面から楽しい結末までがまた傑作で…。勿論ここまで思えるのも出演者の素晴らしい演奏あってのことですね。きっちり捉えてる感のある素晴らしい流れのシルマーとそれに応える歌手陣、見事に思います。いや~、ここまで感動するとは思ってなかった…と、心から感謝しました^^

クナッパーツブッシュ/バイエルン国立管弦楽団(1957年)も聴きましたが、ちょっと重い流れに感じました。
ダイアローグについて
2幕冒頭:クナ4’37、シルマー1’37
3幕冒頭:クナ3’59、シルマー1’13
全曲収録時間はシルマーの方が約13分長くなっています。


「ウィンザーの陽気な女房たち」(2CD)
フルート夫人…ユリアーネ・バンゼ(S)
アンナ・ライヒ… アンナ・コロンディ(S)
ライヒ夫人…アンネッテ・マルケルト(Ms)
フェントン…フェルディナント・フォン・ボスマー(T)
シュペールリヒ(金持ちの息子)… マクシミリアン・シュミット(T)
フルート氏…マルクス・アイヒェ(Br)
ファルスタッフ…アルフレード・ライター(B)
ライヒ氏…クリストフ・シュテフィンガー(B)
カユス(医師)…ミヒャエル・ドリース(Br)
バイエルン放送合唱団
ミュンヘン放送管弦楽団
ウルフ・シルマー(指揮)
録音時期:2007年1月13、14日(ミュンヘンライヴ)
収録時間:69’37+75’38=145’15

※鑑賞日:2015年11月15日