ひっそりオペラ小屋
『ファルスタッフ』
   Falstaff
台本:ボーイト
初演:1893年2月9日、ミラノ・スカラ座

祝♪ヴェルディ生誕200年(^O^)/

11種目の鑑賞となります。
題名役のベリーですが、押しや発音が弱くて1幕はてんでダメダメ(笑)だったんですが、徐々に調子が上がっているように聴こえました。2幕なかなか、3幕なんて全然イケてて素晴らしいと思います。
カイウス役のツェドニクや、若くて紳士っぽいフォード役のザンカナーロも良かったです。

主役は完全にマゼールでした。オケを十分鳴らしきっており、そして録音が良いので鮮明に聴こえます。パートの響かせ方、ドタバタ度はそれほど高くはありませんが、適度な緩急(贅沢を言うと緩すぎると感じるテンポのところがいくらかあったりしますが)で緻密で鮮やかな演奏はとても新鮮です。本当にセッションの名演みたいです(笑)

この演奏では、第3幕第2場のアリーチェ「Inoltriam.(出ていきましょう)」から、妖精たち「Tocca a te.(あなたから始めて)」までを歌わせています。


『ファルスタッフ』(2CD)
ファルスタッフ…ヴァルター・ベリー
フォード…ジョルジョ・ザンカナーロ
フェントン…フランシスコ・アライサ
カイウス…ハインツ・ツェドニク
バルドルフォ…Wilfried Gahmlich
ピストラ…Rudolf Mazzola
アリーチェ…ピラール・ローレンガー
ナンネッタ…パトリシア・ワイズ
クイックリー夫人…クリスタ・ルートヴィヒ
メグ…アレキサンドリナ・ミルチェヴァ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ロリン・マゼール(指揮)
録音時期:1983年2月2日
録音方式:ステレオ(ライヴ)
録音時間:126’51