ひっそりオペラ小屋

祝♪ヴェルディ生誕200年(^O^)/

『オテロ』
 Otello
初演:1887年2月5日、ミラノ・スカラ座
台本:アッリーゴ・ボーイト

25種目の鑑賞となります。
Guild盤トスカニーニのオテロ。

1幕 R盤29’21 G盤30’05
2幕 R盤32’58 G盤33’20
3幕 R盤34’37 G盤34’37
4幕 R盤27’10 G盤27’03

Total  R盤2’04’06 G盤2’05’05
演奏時間をストップウォッチで計りました。各幕の誤差は1秒くらいでしょうか。

これは何かというと、RCA盤とGuild盤の演奏時間(というか音が鳴ってる時間)の違いです。
今までRCA盤を聴いたとき、1、2幕ですね、どこか窮屈でぎこちない音楽の流れにあまり聴き入ることはありませんでした。ところがGuild盤を聴いてると何故か聴き入ってしまって「?…???…?!?!?!」だったんですが、途中でテンポが明らかに違うと気づきました。

他には、第1幕冒頭、カッシオの第一声「Or la folgor lo svela.(今、稲妻の光でそれが見えたぞ)」のときにトランペットが不自然に重なって鳴ります。次のテノールの「Uno squillo!(轟く音がきこえる)」の時にもトランペットが不自然に重なって鳴ります。RCA盤では、それぞれ歌い終えた後にトランペットが鳴ります。

ヴァルデンゴは第二幕冒頭でフライング。この演奏で開始52秒あたりで入るべきところを、34秒あたりで「Non ti crucciar.(腹を立てなさるな)」と歌ってしまいます。歌詞も歌詞なので、誰も腹を立ててはいなかったと思いますが(笑)、こんなこともあるんですね。

音質はGuild盤の方がノイズは多いけどまろやかになった感じですが、第3幕についてはノイズも少なめで(?)RCA盤に近い感じですし、タイムも同じなので、ひょっとすると同じ演奏なのではないかと思ったりしますが、どうなんでしょうね。手元のRCA盤は60302-2-RG(ゴールドシールのヤツ)で、Guild盤は拍手とナレーション入りです。

ヴィナイは超一流のオテロ歌い。
トスカニーニの演奏も、これで全体的に気に入ることが出来ました。
同じ演奏だとばかり思っていたので本当に驚きでしたが、詳しい情報を待ちたいですね。


『オテロ』(2+1CD)
オテロ…ラモン・ヴィナイ
デズデモナ…ヘルヴァ・ネッリ
イアーゴ…ジュゼッペ・ヴァルデンゴ
エミーリア…ナン・メリマン
カッシオ…ヴィルジニオ・アッサンドリ
ロデリーゴ…レスリー・チャベイ
モンターノ…アーサー・ニューマン
ロドヴィーコ…ニコラ・モスコーナ
NBC交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
録音時期:1947年12月6日(?)13日(?)
録音場所:NBCスタジオ8H(?)
録音方式:モノラル(ライヴ)
録音時間:137’09(本編)+68’30(第3幕のリハーサル&ヴィナイへのインタヴュー)