ボルテスⅤの深〜い話
先日買ったバイクですが、
整備不良で捕まるのも嫌だったので、
早速バイクのパーツ屋さんへ行ったんですが、
勧められるがまま装着して行くと、
どー見てもアンバランスはバックミラーに、
弁当箱のようなテールランプ。
無理やり装着した前輪ブレーキなど、
お金払ってダサくなってしまい、
テンション低めで市場へ買い物に行ったんですが、
僕の隣に停められた自転車を見ると、
木の枝で応急修理された後輪に、
もちろんブレーキはなく、
スポンジが巻きつけられたシートを見て、
「勝ったな」と思いました。
テンション低めだったんですが、この自転車を見てからは、
帰りの運転でやたらとエンジン吹かす、みたいな感じに。
下には下がいて安心しました。
っていうか、
今日は日曜日ということもあって、
昼間っから自宅でカラオケする家があるんですね。
2軒隣の家がそうなんです。
爆音で歌うので嫌でも聞こえるわけです。
すると、何やら日本のアニメソングが流れてきまして、
(音が小さくて聞き辛いです)
歌詞が一つも合ってなかったんですが、
「地球の〜♪夜明けは〜♪もーおー近ーいー♪」って、
「ボルテスⅤ」じゃないですか。
僕も年齢的に記憶が曖昧なんですが、
何でフィリピンでこの曲が人気あるんだろうと、、、
いや、あの〜、まー、
僕、暇じゃないですか。
調べたんですよ。
そしたら意外と深ーい歴史がありまして、
まず、フィリピンでボルテスⅤが放映されたのは1978年。
当時、ディズニーなどのアニメしかなかった子供達にとっては、
大きな衝撃だったようで、最初の月に視聴率は18%。
そして数ヶ月後には最高視聴率58%を記録し、
フィリピンでは空前のヒット作になったそうで。
ドラマ性の高い作品は、子供も大人の心もとらえたということですね。
ただ、しだいに暴力的な内容が、
子供達に悪影響があるとの批判が高まり、
その中でもフィリピンの弁護士であるトーレス氏は、
「ボルテスⅤ」はアニメを利用した日本の保守政治家による、
フィリピン侵略のための策謀であるとの意見を展開し、
テレビ放送に反対する抗議団体を設立し、
放送中止を求める運動が行われたそうで、
その結果、マルコス大統領が1979年8月に放送中止を発表。
「ボルテスⅤ」は残り4話を残して、フィリピンでの放送が打ち切りに。
ストーリーの内容が反乱や革命なども描かれてることも、
当時のフィリピン政府を刺激してしまったという話も。
そして有名なピープルパワー後、
アキノ大統領に変わり、その流れから「ボルテスⅤ」が7年ぶりに放送再開。
ただ、残りの4話を7年後に放送したところで、それほど大きな反響もなく終了。
その後「ボルテスⅤ」は1990年から再放送が繰り返され、
1999年の再放送ではリバイバルブームとなり、
視聴率は40%を記録。
「ボルテスⅤ」旋風が再び起こり、
「ボルテスⅤ」の主題歌を歌った堀江美都子さんが、フィリピンでライブを行った際、
国賓並みの待遇を受けたそうで。
そして2020年。
実写版リメイクとして「ボルテスⅤレガシー」の制作を発表。
2022年にテレビシリーズで放送。
遡ること44年もの間。
フィリピンでは半端ない「ボルテスⅤ」愛があったわけです。ハイ
実写版「ボルテスⅤ」の放送の年に、
放送禁止にしたマルコスの息子が、大統領就任って話も、
なかなか因縁深い話ではないかと。
「ボルテスⅤ」とフィリピン政治は切ってもきれない関係、、、
でもないと思いますが、
ここまで調べて、
全く意味のない時間を今日も過ごしてしまったと、
やるせない気持ちになりました。