小倉記念は、春の新潟大賞典以来の実戦となったニホンピロレガーロが、1分57秒9の好時計で勝利。



レースは「今回は何が何でも自分の競馬を」というオースミスパークがハナを主張して逃げ、それを有力馬の一頭だったサンライズベガが突っつくという意外な形で、1000m通過58秒6というハイペースに。



春には重賞を逃げ切っているオースミスパークを人気のサンライズベガが追走した事で、後続の動き出しも早くなり、今開催の小倉は前残りのレースが多かった中でも、中団を追走していたニホンピロレガーロ、バトルバニヤンの2頭が突き抜ける形となった。



期待していたサンライズベガは、レース後に松岡騎手が「強気に行き過ぎたのかなあ…」と言っていた事からも、スタートが良かった事、仕上がりが良く楽に走れた事、松岡騎手が初めての小倉だった事など、色々と悪い方向に行く要因が重なってしまったと感じた。次走の巻き返しに期待したい。



3着のスマートギアは、勝負どころで置かれそうになるシーンがあったように、脚を溜める時間が少なかったように思う。追い込み一辺倒の脚質とはいえ、前が崩れる展開よりも、スローペースからヨーイドンの競馬の方が結果を出せるかもしれない。



騎乗した武豊騎手は、6レース終了後に「なう」で少しコメントしたが、左肩はまだ完治していないのではないかと感じた。もちろん、普通に乗れるようにはなっているが、完璧とまでは言えなさそう。



完璧なら騎乗数ももっと増やすはずなのに今週もあまり数多くは乗らなそうだし、まだ左肩でムチを振るうシーンは一度も見られていないだけに、今後も注意深く見守っていきたいところだ。





小倉記念以外のレースに出走した馬の中で注目したいのが、日曜日に新潟の豊栄特別を勝ったゴールスキー。



右回りだと外に膨れてしまうようなところがあるが、左回りではそういったシーンを全く見せずスムーズに先行集団で追走すると、直線では比較的伸びにくくなってきている馬場の内を一直線に伸びて、後続を突き放した。



上がり3Fはメンバー最速の33秒2。マイル戦で1分32秒1という時計も非常に優秀だし、次も左回りのレースに出てくるようなら、連勝を飾る可能性は非常に高いと思う。自己条件なら勝てるだろうし、オープンでも通用するのではないだろうか。