お彼岸開けのお墓参り、風が少し冷たかった。

 

小学校5年生(1964年)の時の仲良しは、E君と Y君と私。

E君はお父さんが病気がちで、お母さんが生計を支えていたと記憶がある。

このお母さんがとても優しくて、休日に遊びに行くといつもニコニコと迎えてくれた。

 

Y君は実家がお豆腐屋さん。

あの独特の「油の臭い」は今でも思い出すことが出来る。

Y君のお父さんも穏やかな人。口数は少なかったけれど黙々と仕事をしておられた。

 

私の家に、この二人は遊びに来たことがあったろうか?

私の親はそろって気難しい。来づらかったのかもしれない。

 

E君はやや問題児であったかもしれない。

周りの大人から「あの子とは遊ばない方がいい」と何度か「親切」なアドバイスをいただいた。その事がイヤでイヤで、よろしくない想い出だ。

 

何年か前の同窓会。

E君と久しぶりに会うことができた。

彼は大工となって、ご両親のために家を新築した。

そのことを話す彼は少しだけ胸をはり、誇らしげだった。

Y君は欠席だったが、横浜で定年を迎え実家に戻ってくるとのことだった。

この3人でいつか集まりたい。どんな想い出話がとび出すやら楽しみだ。