2013年7月31日(水)天気一時
稜線はガス
梅雨明けから天気が安定しません。天気は諦めて近場の谷川岳で軽く汗を流そうと思ったら、
何とビックリ10時間も掛かってしまい今年一番のハードなコースとなりました。
難路なので下りは熟達者のみですよ。
行程
慰霊碑P(6時14分)→一ノ倉沢(7時10分)→中芝新道登山口(8時14分)→一ノ倉岳(11時55分)
→オキノ耳(13時27分)→肩ノ小屋(13時42分)→厳剛新道分岐(14時49分)
→西黒尾根登山口(16時12分)→慰霊碑P(16時27分)
距離16km 行動時間10時間13分(休憩時間含む) 累積標高1729m 平均速度1.5km
関越道を水上ICに向けて走っているとフロントガラスに雨が付いてきました。テンションが上がりません。
慰霊碑Pに到着すると東の空から少し日が差してきましたが、白ヶ門方面や谷川岳方面は雲がかかって
います。
テントの中で寝ている人がいるようなので静かに準備をしてスタートしました。
現在通行止めの松ノ木沢まで美しいブナ林の道を歩いていきます。空気が澄んでいて気持ちが良い
林道です。マチガ沢が見えてきました。
厳剛新道の登山口を通り過ぎて、一ノ倉沢に到着しました。駐車場ときれいなトイレがあります。
林道は特に崩壊していないですが車を入れない方針なのでしょう。
登山口入口で道が崩壊していました。ここで少し休憩を入れます。崩壊箇所を慎重に通過して
登山道入口に到着しました。
わずかな踏み跡と黄色マークを頼りに登っていきます。暫くすると雪渓に到着しました。
雪渓の右横を歩いていましたが、次のマークが見当たりません。ここでストップして左右を探しましたが、
分からずそのまま真直ぐ登ってしまいました。GPSで登山道は確認できましたが、破線ルートの為に
地形図は信用していません。暫く急な沢を登ったのですが、全くマークが出てこないので
黄色マークまで戻ることにしました。かなりのロスです。
残雪は硬い状態で、決して腐っていません。チェーンスパイクを装着して慎重に歩きます。
雪渓歩き中に、太陽が出てきてかなり焼けてしまいました。1月生まれなので日焼けは少々
疲れます。左の方向に行ってみて分からなければそこでリタイヤすることにしました。
右の雪渓から左の雪渓端に移動しました。すると雪の中にマークうを発見しました。この沢沿い左が
一ノ倉岳です。GPSで確認するとほぼ登山道通りでした。つまり山座同定していれば、苦労せずにここに
たどり着けたはずです。
マーク付近に慎重に近づきここで小休憩をいれました。今来た道を振り向くと大きな穴が開いています。
穴があることは聞いていたのですが、あそこに落ちたら大怪我をするところでした。
日焼け止めを塗って水分補給をします。水が足りなくなりそうなので沢の水を水筒に入れました。
谷川の名水です。問題はないでしょう。
ここから本格的な登りになります。まだこの時点では体力は大分余っていました。雪渓は問題あり
ません。ここからの試練は、西黒尾根や白毛門をはるかに越えています。ブッシュが多くて足元が
良く確認できずに、足を置くと雨水でよく滑ります。
九十九折に登っていくのではなく、常に等高線に対して真直ぐ直登りする感じです。三点確保で登る
箇所も多く登場します。ここまで登ってきても、まだ道が不明瞭の所があり分からなくなります。
通常このくらいの距離なら休憩無しで一気に登れるのですが、ここはさすがに休憩を必要とします。
息はそれほど上がりませんが、体を上に持ち上げるのに非常にパワーを使います。
今日も情けないことに足が攣りそうになりましたが、攣る瞬間に力を緩めてなんとか攣らないように
気をつけました。そしてさらに先週痛めた腰も痛み始めてきました。頂上付近では草が刈ってありました。
何処が整備してくれたかは知りませんが感謝です。しかしここも写真で見るよりははるかに急斜面です。
目の前の頂上は偽ピークと考え、我慢してなんとか一ノ倉岳に到着しました。
雪渓の崩壊も危険ですが、それよりもルートが不明瞭で全体的にかなり急斜面です。
避難小屋横でお昼にすることにしました。ガスが出ていて眺望は開けません。くたくたで
腰を落としているだけで、時々足が攣りそうになるので屈伸運動をしていました。
ロイヤルミルクティーを入れて白毛門を見ましたがガスに覆われてしまいました。
休憩後、もしかしたら体力が回復しているかと思い一歩を踏み出しましたが腰が痛い。(´д`lll)
スローペースでオキノ耳を目指します。オキノ耳まで登山者にすれ違うことはありません。
肩ノ小屋のいつものベンチで少し休憩を入れます。西黒尾根を下るのは今日が初めてです。
腰が痛い状態で行くか天神尾根を下るか考えていましたが、結局予定通り西黒尾根を
下ることにしました。
天神尾根を下るハイカーが見えます。いつかは馬蹄形を歩きたいと思っていましたが、今年は
頚椎や腰の状態が悪く体調が良くありません。左回りになると西黒尾根を下らなくてはならないので、
一度は下っておこうと考えておりました。
馬蹄形でこんな体調になったらエスケープルートでリタイヤしなければなりません。
西黒尾根が黒戸尾根と比較されますが、西黒尾根は下りにこそ登山者の経験・技術が必要と
なります。トレランランナーがいないことを考えれば分かる筈です。
下りで大分時間が掛かってしまいました。腰痛が出てきてかなり辛かったのですがコケる事無く
登山口まで戻ってきました。暑さにやられたのか急斜面にやられたのか、分かりませんが
中芝新道はパンチの効いた登山道です。しばらくはリハビリ登山になりそうです。