2012年8月19日(日)天気日中ガス夕方
日本三大急登の一つであり一番険しいと言われる甲斐駒ケ岳の黒戸尾根にチャレンジしました。
大気の状態が安定する19日を選んだのですが一日中ガスっていて眺望は全く無く、その上樹林帯は蒸
し暑く今回もハードな一日となりました。
行程
尾白渓谷駐車場→笹ノ平分岐点→刃渡り→5合目小屋跡→七丈小屋→八合目御来迎場
→甲斐駒ケ岳山頂→八合目御来迎場→七丈小屋→5合目小屋跡→刃渡り
→笹ノ平分岐点→尾白渓谷駐車場
距離18km 総移動時間 往路5時間37分 復路4時間40分 合計時間10時間46分(休憩時間含む)
累積標高 2526m 平均速度1.8km
ホームコースの奥武蔵や奥多摩での登山ではこの時期暑すぎてバテてしまうので
行きたい山リストに入れておいた南アルプスの甲斐駒ケ岳に行くことにしました。
涼を求めて体力勝負に行ったのですが、蒸し暑い一日で体力を消耗して復路の下り坂では
膝に力が入らずいつものように下ることが出来ませんでした。Y(>_<、)Y
中央高速で韮崎ICを目指します。朝方厚い雲に覆われていて小雨も降ってきました。
山頂に着く頃には何とか晴れないかなと考えていました。カーナビは竹宇駒ケ岳神社にセットしました。
途中道でサントリーで有名な白州町を通過しました。
竹宇駒ケ岳神社の手前に無料駐車場があります。準備を整え5時55分に駐車場を出発しました。
竹宇駒ケ岳神社で今日の登山の安全を祈願します。吊橋は神社の真後ろになります。
北岳の山行が高山らしく涼しかったのでここも期待をしていたのですが樹林帯が蒸し暑く
汗が滴り落ちます。下着までびしょ濡れです。これでは低山と変わりません。
急登りを心配していたのですが徐々に高度を稼ぐ感じです。奥多摩名物の直登りはありません。
しかしこの暑さと高低差が徐々に膝に効いてきます。
トレランの人も多いいです。3人ほどに抜かれました。
景色まで奥秩父と似ています。休憩の場所が無いので笹ノ平分岐先でザックだけ降ろして
立ったまま休憩を入れました。蒸し暑く喉が渇きますが、七丈小屋ノ水場があるので水不足の心配は
ありません。刃渡りの剣は登山ブログで全く危険が無いことをチェックしておきました。
刀利天狗を過ぎた辺りから梯子が連続して出てきます。垂直な梯子は1箇所くらいです。
5合目小屋跡で小休止をして行動食を食べました。
七丈小屋に10時5分に到着しました。水場で名物の水を頂きます。500mlのボトルで2杯一気飲み
です。生水ですが水の検査済書が張ってあります。谷川岳、北岳、甲斐駒ケ岳と生水を
味わいましたが今日は格別においしかったです。
休憩中地図を確認します。約6。5km登ってきて頂上まであと2km位です。
相変わらずガスが取れないで山頂が確認できません。
8合目御来迎場に10時43分到着しました。ここからも頂上は見えません。
鎖場も増えてきます。難しい鎖場は一箇所位です。雲の中から一瞬青空が見えてきました。
二本の剣が刺さった岩場を通過します。青空は直ぐに見えなくなりました。
頂上3つ手前の山頂でおじさんが無線のようなものをやっていました。2つ手前の祠です。
ガスの中でやっと甲斐駒ケ岳山頂を確認できました。北沢峠の分岐です。
11時32分に甲斐駒ケ岳山頂に到着しました。北沢峠からのたくさんのハイカーがいます。
黒戸尾根からはトレランの人とほんの数人です。
南アルプスや八ヶ岳を確認して山座同定でもしようとしましたが本日は眺望はゼロです。
ここでお昼にしました。いつものきつねうどんと白州のローソンで買ったバターロールです。
ローソンのパンもなかなかいけることを発見しました。山頂もあまり涼しくありません。
天候が回復する見込みは無いのでご飯を食べて直ぐ出発です。
ほとんどのハイカーは北沢峠の方に向かいます。岩場を越えて13時13分七丈小屋に戻ってきました。
ここで又おいしい水を頂きます。
5合目小屋跡を通り道の良い下りでは少し飛ばしてみようと考えていました。
ところが・・・・・
今まで順調に歩いていたのですが膝が体重を支えきれなくなってきました。
うまく動かせません。無理をするとすごく痛む感じです。
足首は古傷があるのですが膝は故障したことはありません。登り下りもなるべく足をそっと置くことを心が
けています。普段も膝は痛んだことは全くありません。
スポルディバのトランゴはアルプスの岩場で本領を発揮してすばらしい履き心地です。
つまり黒戸尾根の標高差で私の膝が限界近くに達してしまいました。あと5.5km位スローペースを
余儀なくされました。体重をうまく膝に乗せる事ができずにちょとしたことでコケそうになります。
今までも膝が痛んだことはありますが、これ程酷いことは初めてです。ボクシングで言うと
ボディーブローのように徐々に効いてきた感じです。
帰り道でやっと太陽が出てきました。
雲の切れ間からやっと町並みが見えるようになりました。笹ノ平分岐に15時30分に通過しました。
16時35分に吊橋を通過して16時42分に駐車場に戻ってきました。
今回は黒戸尾根の標高差に完全に膝がやられてしまいました。
かなりハードな山行になりましたが谷川岳馬蹄形縦走の方がここよりさらにハードになるでしょう。
足首が悪いので膝の訓練は思いつきません。限界に達しないように注意するしかないでしょうか。