学校は「教わるところ」だという

概念があります。

 

教養は教わるのではなく、

自分で獲得するべきものだ、

ということを言う人がいました。

 

これもまた真なり、ですが、

学校の利点は「まとめてある時期に

知識や学び方を獲得できること」

ではないかと思います。

 

学ぶ方法を知らない人が、

自力で教養や知識を獲得しようと

しても、なかなか難しいでしょう。

 

知識や情報の詰め込みに

問題はありますが、それを

「知っている」ことで、その後さらに

知識や経験を深化させるための

手がかりとなります。

 

最近だと以前より

「詰め込み」でなく、参加型の

主体的な教育が重視されていると

思います。

 

これも、話し合い、プロセスする

ための時間を作る、

ささいなこと、洗練されていないこと

でも、その子(人)から出てきた

こととして尊重する、

馬鹿にされたり、軽んじられたりする

ことのないような、「安全な」環境を

作る、などが必要となってきます。

 

私自身は(高校くらいからの

記憶ですが)、

授業中に意見を言えるような環境があり、

大学ではゼミというアットホームな

環境・居場所があり、

大学院も少人数グループでの

討論などができたことが

その後に大いにプラスの影響を

与えていると、振り返って思います。

 

その後の対話やグループ、

話し合いなどに効いてくるのですから、

インパクトは大きいです。

 

その意味で「その場で終わらない」

影響を及ぼすことができれば

(これは教える側には知りがたい

でしょうが・・・)、

「成功」と言えるのかもしれません。