セラピー(カウンセリング、心理療法)には

いろいろな形態があります。

 

個人療法、カップル療法、

グループ療法、家族療法・・・等々。

 

このうち、オープンマインドでは

主に個人療法を(クライアントと

カウンセラーが一対一で会って

行うもの)と、

ときどきカップル療法をやっています。

 

なので、家族療法は知識として

ちょっとあるだけなのですが・・・

 

家族療法で、「IP(症状や問題を

抱えた人、みなし患者、Identified Patient)」

と呼ぶものがあります。

 

家族療法では、家族が

「病理」を抱えているという理論で

(と同時にある家族療法の大家は

「ノーマルな家族というのはない」

と言い放ちましたが・・・)、

その中で、「問題を抱えるとされる人」

が特定されがちなのです。

 

そもそも、うまくバランスが取れれば、

家族内である程度解決できる

一過性の問題として扱われ、そのような

ある人のアイデンティティとしては

固着しないで済むはずなのです。

 

カウンセリングの場に現れる

人はこの「IP」であることが

多いです。

(たまに、親御さんで子どもに問題が

あるとか、あるいは配偶者、

親にある、のように、そこにいない

人をIPにして来る人もいますが・・・)

 

自分は問題があると扱われ、

なんとかしたいと思うのですが、

中には自分だけではなく家族も

なんとかしたいと思っている場合も

あります。

 

このような場合、クライアントの

「問題」の構造が明らかになるにつれ、

その人は家族をも変えるパワーを

持っていることもあります。

 

言ってみればリーダーに

なるのです。

 

こうした場合に限りませんが、

カウンセリング(心理療法)は

ただ一人の人に取り組んでいるように

見えて、実はその人から周りの

人へ・・・というように、

あたかもさざ波のように

「良い影響」が広がっていくことも

あり、そういう意味では、

実は実にパワフルな可能性を

秘めているのです。

 

IP的な人の場合、やはり

アサーティブになることが

大きいかな、と思います。