7月4日はアメリカ独立記念日でした。

なにせ11年もアメリカに住んだので、

なんとなく「カレンダー」が

残っています(忘れているときもありますが)。

 

アメリカは日本などよりはるかに

コロナ感染者が多い中で、

どんな風にお祝いしているのだろう

(していないのだろう)・・・とか考えていると、

この記事に行き当たりました。

 

「独立記念日とは(7月4日)?白人と黒人の

違う価値観・見方」(「ゆかしき世界」)

https://yukashikisekai.com/?p=32913&fbclid=IwAR12XO5U5kcjDcv8KVj3fNlZhSnq55fldzYNpjjnDMtVN_FhXmVjciNx_vA

 

要は、独立記念日とは

イギリスの植民地であったアメリカが

イギリスから独立を果たした日で(1776年7月4日)、

あくまでヨーロッパ中心史観に

基づいているということです。

 

奴隷として意に反してアメリカに

連れてこられたアフリカ系の人たち(黒人)や、

ヨーロッパ人旬出以前からアメリカの

土地に住んでいたネイティブ・アメリカン

には関係がない、また祝えない

という心境もあるようです。

 

あらためて多民族国家、

しかも歪んだ形で成立している国家・

アメリカの難しさを感じました。

 

多民族国家であればこそ、

ヨーロッパから見た視点だけでなく、

もっと統合的な(複合的な)

歴史観が必要なのではないでしょうか。

(しかし、アメリカでは世界史は学ばず、

アメリカ史だけ学ぶと聞いたことがあります・・・)

 

個人的には、独立宣言はフランスの

人権宣言にも影響を与えており、

価値があるとは思います。

 

が、それが「すべての人」に

ちゃんと適用されるのか、

は問題です。

 

フランス革命・人権宣言のお膝元

であるフランスでも、

やはり移民問題は抱えてしまっています。

 

なかなか、すべての人が平等に、

というわけにはいかないのです。

 

日本も多民族・多文化化しており、

うかうかしてはいられません。

 

日本の場合、まず「日本」があって、

そこにほかの人々がやってきた、

のように考えやすくも思いますが・・・

(一説には、琉球やアイヌなど

「縄文人」の系列が先に入ってきた=

先住民となっていますが。)

 

すべての民族や人に固有の歴史がある、

それを尊重することなのかなと思います。