私はどういうわけか

心理をほとんど英語で

学びました。

もちろん日本語でも

そうしたものは

あるのですが、英語では

タブーとされていることも

比較的ストレートに

書かれていることが

多いのです。

 

話し方、コミュニケーションも

英語の方が直接的

であることが多いと

思います。

 

さて、そうした経験を

踏まえて、以前から

たとえば元が英語の

映画などを観ると、

翻訳が歪めてあるのが

気になったのです。

 

要は直接言うと

ショッキングなことを

耳当たり良く

変えてある、といったことで

「婉曲語」と言っていいかと

思います。

(字幕翻訳には字数以外にも

いろいろ制約があるんでしょうか?)

 

映画ではないですが

思いつく例は「人身事故」。

もちろんその100%では

ないですが、

ご存じの通り

「自殺」「飛び込み自殺」

も含まれています。

実際、それをそのまま

言ったとしたら、

通勤時間などの気分は

もっと悪くなるかも・・・

とは思うものの、

「人身事故」という表現で

オブラートに包んでしまって

いることも事実です。

 

精神医学や心理学では、

「深刻さの度合い」というのは

とても重要なのです。

 

深刻なことを

あたかもそれほどでもない

かのように言っていると、

その場はいいかもしれませんが、

ツケが回ってくることも

あるのでは、と

思ってしまいます。

 

深刻ならば、そのままにせず

ちゃんと何らかの対策を

考えるべきなのです。

 

やや脇道ですが

英語学習が上手く行かない

原因の一つは、

こうしたストレート、直接的な

表現に抵抗がある、

というのもあるかもしれませんね。

なにせストレートに

"You" and "I"の世界ですから。