インフォーマルセクターと個人事業主 | 四谷で働く社長のブログ

インフォーマルセクターと個人事業主

本日の日経BPを見ると、戦後最悪の不況の中にあって、インドネシアが比較的堅調であるという記事がありました(竹島慎吾氏)。その主な理由は、インドネシアが資源保有国であること、内需主導型の経済構造であること、という教科書通りの理由と、それ以外に竹島氏独自の視点としてインドネシアでは就業者の約7割をインフォーマルセクターが占めており、不況の受け皿になっているのではないかという仮説を打ち出しています。

屋台や2輪タクシーがもたらす「社会安定効果」

インフォーマルセクターとは、簡単に言ってしまうと「屋台」「二輪タクシー」「露天商」「家事手伝い」「家族農業」などといった、零細で、一部は違法な業者も含まれるようです。

インフォーマルセクター 彼らは誰なのか?

主に貧困層が多く、スラム街で靴磨きやもの売りをやっている人たち、といったイメージです。
これまで、途上国の経済開発という視点から、彼らの生活を向上させるには企業、正規雇用者や、正規雇用者のある自営業といったフォーマルセクターに移行すべきという議論がされてきました。そのため、道路建設のためにスラム街を立退かなければならなくなるといった問題が発生してきました。
スラム街の人々は無知で怠惰なのだから一方的に教育してフォーマルセクター化しなければならないのであり、そのためには一時立ち退きを要求するとしても善であるというわけですね。過去のODAが抱えていた問題点の一つです。

一方、ノーベル賞で一躍有名になったグラミン銀行のように、彼らに少額、連帯責任制のファイナンスを付けてあげれば、驚くほど努力して、貧困のスパイラルから脱出できるのだという前向きの発想があったわけです。

インフォーマルセクターは決して高く評価をすることはできないものの、国際不況から断絶しているだけにその影響を受けにくいため、うまい具合に受け皿的な役割を担っているとのことでした。

日本だって昔はたくさんあった、露天商、靴磨き、屋台、豆腐売りの行商、などなど。
今はどこへ行ったのやら・・・あるのはスーパー、コンビニとスタバと牛丼チェーン、ファミレスばかりで、とても殺風景な街になりました。

インフォーマルとまではいかないまでも、個人事業が息を吹き返す世の中(昔に戻るのはもう無理でしょうから、新しい形で)にできるかどうか?

それが明日の日本を活性化するためのキーポイントではなかろうかと思えます。