ステップ3「受け取ることを許容する」の

② 意識的な思考とフォーカス(焦点)についてで

(1) (2) (3) (4)の続きです。

 

※ちなみに、ステップ3を①②にまとめたのは私で、
エイブラハムが明確にこういうカテゴリーに分けているわけではありません。

 

セラピーや心理学を経て達した「ノンデュアリティ」(「非二元」あるいは「悟り」)

のメッセージと絡めて書いているのも、私の理解と感性のシェアです。

 

 

有名なのは①の感情のナビゲーションシステムに従って
「いい気分(=ソースと波動が同調する感覚)でいること」で、
もうこれが一番シンプルなアプローチです!

 

(エイブラハムはこれだけで、「思考」や「観念」含む物理的マインド全体が

ソースの波動と同調し、望みの現実創造ができる、と言っています。

ソースの波動との同調!それが「引き寄せ」の真髄でもあります!)

 

 

でも、これが難しい場合(=「抵抗」が大きい場合)、

基本的にいつも「受け取りモード」になり、幸せな川の流れにスムーズに乗るのに
「抵抗をなくす」アプローチが役に立つと思います。

 

抵抗になるのはいつも「自分自身」なので、
ちょっと自分の内面世界、「知・情・意」のマインドの世界を
ソースと同調しやすいように整えてあげることです。

 

ここでちょっとうんちく挟みます。

(緑の色文字の部分わかりにくい人は構わず飛ばしてください)

 

ソース(=「源」って意味)エネルギーは、

すべてを生かす「生命力」の源であるとともに
「無限の叡智」と「創造」の源でもあります。
(人間の科学は宇宙や自然を観察して、すでにある法則を見つけてるだけ)


なので私は、人智を超えていると思えるような優れた芸術や科学の

インスピレーションの源でもあると思っているんですが、

エイブラハムやバシャールのメッセージは、その「叡智の源」としての

ソースエネルギーの、物質の時空間とは違う次元からの現れだ、ということです。

(本人達がそう言っています)

 

真偽は個人が判断して自分の人生の参考にしたりしなかったりすればいいと思いますが、

私自身はメッセージの内容から推察して、「あり得る」というスタンスで

大いにその叡智を参考にしています。

前の記事で①感情のナビゲーションについて述べた時、

バシャールも「世界は100%自分で創っている」「ワクワクに従う」等

同じことを表現している、と述べましたが、

②(抵抗を手放すための)思考とフォーカスについても

両者とも「観念を変える」「ポジティブな思考にフォーカスする」などキモは同じで、

説明するアプローチがちょっと異なっています。 

 

(例えばバシャールは潜在意識や無意識の次元について説明していますが

エイブラハムはそれを「(今の)意識的思考を使ってその波動にアクセスしているだけ」

と、意識の光のもとに引っ張り出して「意識的な思考の力」という切り口から説明します。

私にとっては補完し合っていてすごく興味深いです。) 

 

ただ、どうしてそう言えるかとか「具体的にどうやって」というところまで

掘り下げて書くと、話が複雑になるので、簡単に書くにとどめたいと思います。

 

心理学や潜在意識やセラピーの領域の詳しい情報はネットにもいろいろあると思うので。

 

でも、ここに書くのは全部これまで私が実際に体験してきたアプローチで

可能なことだし、役に立つと思ったこと、です!

 


前の記事で述べたように、感情は「観念」から出てきます。

 

「観念」(belief=ビリーフ)は、①幼少期のインパクトの大きい体験や
②同じ思考を何度も繰り返すことによって、
「〇〇は〇〇だ」という解釈(「こうあるべき」という価値観なども含む)が
潜在意識・無意識にまで深く入り込んだものです。

 

本来はニュートラルな「ただそういうことが起きた」だけの出来事に
(勝手な)意味づけをするのがこの「観念」のお仕事で、
よく「自分がどういうふうに世界を見ているか」のメガネやフィルターに例えられますね。

 

その人独自の「思い込み」なのですが、

自分がそういうふうに世界を見ていることは、ほとんど「自分」と同一化していて
自動反応になっているので、最初は自分がどんな思い込み(=観念)を持っているのか

自分ではなかなか気づけないかもしれません。

 

でも、ネガティブな感情が出てくるところにはネガティブな観念が隠れているので、

その感情を頼りに(目印・きっかけに)して、どんな観念を持ってるか

(=自分がどんな間違った思い込みに基づいて世界を見ているか)

に気づくことができる、ってことですね。

 

(こういう自分を制限するネガティブな観念を「リミッティングビリーフ」と言って、

「自分には価値がない」「頑張らなければ認められない」などの否定的な思い込みで

劣等感・競争心・不安感などの苦しさや生きづらさを生みます。

もういらない思い込み、ですね)

 

気づくことで無意識から顕在意識にのぼってくると、

それ以降はもう自動反応ではなく、「今後もその観念を選択し続けるかどうか」
という選択の問題になって来ます。

 

(これさらっと書いちゃったけど、実際にはもうちょっとプロセスや

人によっては時間が必要になるかもしれません。でも結論としては、

それをしたいかどうかの選択の問題になって来るのです。)


ノンデュアリティのアプローチでは(またまた非二元の話を挟みますが)(^-^;
どんな観念もストーリーの一部でありすべて幻想だった

(というより「個人がいる」ということそのものが幻想)と気づいて終わり、です。

 

でも、「わたしが消えた(正確には「最初から無かったんだ」と気づいた)体験」や「覚醒体験」を追い求めなくても、
観念はいくらでも変えられるし無くせるんだ(幻想だから)と理解するだけでも

十分人生を変化させられるし、役に立つと思います。

 


「観念」は心理学的には「潜在意識」とか「無意識」という領域の話になりますが、
もっと簡単なのは、「いまここ」で「どんな考え方をするかを選ぶ」ということです。

(エイブラハムは「思考中心」の人間にわかりやく取り組みやすいよう、

こちらのアプローチ中心に教えてくれています)

 

「思考」はマインドの働きの中でも、「顕在意識」のお仕事というか、

一番意志の力を働かせ、「意図的」に使える部分だからです。

(そして、「潜在意識」「無意識」というのは「繰り返された思考」だとも言い換えられます)

 

「意図的」に使うためには、意識するだけなんですが、

自分とべったり同一化した自動反応的な「考え方の癖」に気づくための

「隙間」(スペース)を作ることから始める場合もあります。

 

「気づきの意識」を育てる、ということですね。

 

そのためのアプローチで簡単なのが「瞑想」だと思います。
今広がりつつある「マインドフルネス」ですね。


「思考」は、過去の出来事を思い出して後悔したり未来を不安に思ったり

問題を見つけては悩んだりして、「いまここ」ではないどこかをさまよいます。

 

一方、自分が今なにを感じているのか、考えているのかに気づいている意識は

いつも「いまここ」で、自分の内側で起こっていることに気づいています。

 

そういう、いつも自分を観ている、「もうひとりの自分」のような意識に

気づくことがありませんか?

(泣いたり怒ったりしている最中「うわ今自分めっちゃ泣いてる(怒ってる)」と気づいたり。笑)

 

それが、「気づきの意識」で、気づきは「思考」「感情」と離れた「隙間」を生みます。

 

それまでは無意識・無自覚に思考や感情に巻き込まれていたのが、

慣れてくると筋肉が鍛えられるように気づきの力が増してきて、

思考や感情から離れて自分を観ることができるようになってくるんですね。

 

私はそれを「目覚めた意識で『いまここ』を生きる」って表現しています。

 

(私の個人的な体験としては、

そういう生き方をしてたらいつも静かな満たされた感覚でいるようになり

→望みがいつの間にか全部かなっていて、しかもかない続けていることに気づいた

→その後「現実創造」(引き寄せ)のメカニズムを知った

→ノンデュアリティ(非二元=悟りとも言える)と望む現実の創造が私の中で結びついた

→人生をもっと能動的な喜びをもって味わい楽しむモードに入った、って感じなんだけど)

 

 

そうすると、自分がどういう思考を選ぼうとしているかに気づき、
望ましい(気分のいい)、つまり「感情スケール」の上位(喜び・自由・愛・感謝など)

に繋がるような思考を選べるようになります。

 

意図的に「新しい考え方」を採用するようになるんですね。

 

この「思考の選択」は、「いまここ」の自分にパワーと自由の感覚をもたらします。

 

私は「思考はいらない」と思っていた時期、

実際ほとんど思考に寄らず生きていた時期もあったんですが、

それは自動的に湧いて来る(コントロールできない)エゴに引っ張られやすい思考のことでした。

 

今は、思考の力(ひいてはマインド)は人間に与えられた祝福だと思っています。

(「思考はただ湧いている」とか「脳は送受信装置」とか「マインドもない」

「自由意志もない」という観点があることも踏まえて書いています。)

 

マインドって、自動反応による解釈やストーリーに巻き込まれてしまっていると
どうしようもなく振り回される「敵」のように思えるかもしれませんが、
いやいや、むしろ本当に役立つ自分の「味方」、人生を楽しく旅するための「道具」

創造のための「力」でもあるんですね。

 

マインドを自由に使いこなすコツはソース(=本当の自分)と同調することだと思います。

 


思考を意識的に使うことに関連して、
同じ状況でもどちらからフォーカスするか、という視点の転換も
受け取りモードのためには大切です。

 

簡単に言うと
「ない」にフォーカスするか、「ある」にフォーカスするか、
「なぜうまく行かない?」という理由を考えるか
「どうすればうまくいくんだろう?」という方法を考えるか、
なにかを望む場合でも
足りないことへの不満・不安・恐怖を感じているか(=問題の波動)
望みの状態を楽しみに期待し、安心してプロセスを楽しむか(=解決の波動)

・・・などで、これもいくらでもコツがあります。

 

 

・・・と、ここまでとても簡単(でも長文爆  笑)に書きましたが、

実はこのステップ3が「引き寄せ」でいう「願望を受け取る」キモであり、
ということは望みの現実を創造するキモなんですね。

 

ひとりひとり今ある状態が違い、理解の度合いが違い、

感覚が違うとは思いますが、これは「技術」であり、

練習(実践)によって学べることで、今の私にはとてもシンプルに思えます。