残暑厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。

明後日からまた寒くなるというので、夏の気分を味わいたくて、

ノースリーブを着ています。

 

こんにちは。ズボラ眼科医&カウンセラーのKAKOです。

 

今日は、脅威のスルースキルを持っているお爺さんがいたので、

昔話風に語ってみました。

ではさっそく、、、

 

 

登場人物:

翁(おきな)=おじいさん

嫗(おうな)=おばあさん

隣のテエブルの娘=私

 

注意:これは、事実を元にした作り話です。設定は適当、話も適当に盛ってあります。全てが真実だと思わないでください。

星乃珈琲店が美味しいのだけ、ほんとの話です(笑)

 

 

 

 

あるところに、翁と嫗が住んでおりました。

 

二人は、連れ添って55年になります。

 

愚痴と小言の多い嫗ですが、家のことはよくやってくれるので、

翁は、特に不満もなく暮らしております。

 

ある日のこと、日頃の労を労(ねぎら)うため、
翁は嫗を連れて、町に新しくできた、星乃珈琲店にやってきました。

 

残暑が厳しく、嫗が「暑くてお昼を作りたくない」と言ったためです。

 

店に着くと、、嫗は、「トイレ行ってくるから先座ってて」
と、せかせか行ってしまいました。

涼しくて雰囲気の良い席に通されて、翁はメニュウを眺めておりました。
しばらく経つと、嫗が戻ってきて、キョロキョロしております。

 

翁が何事かと思って見ていると、嫗は、「窓際の席は空いてないの?」などど言っております。
嫗が立ち上がりかけたので、翁は、「ここでいいじゃないの」と、嫗を制して、メニュウを渡しました。

 

翁と嫗は、メニュウを見て、「何にする?グラタン?」「グラタンの下に入っているのはご飯か?」「ご飯でしょ?」と、仲良く話しております。
テエブルの上のボタンを押し、二人は店員さんを呼ぶと、注文を済ませました。

 

待っている間、翁はスマホゲーム、嫗は何かぶつぶつ言っておりますが、翁はあまり返事もせず、じっと画面を見ております。

 

 

 

 

さて、翁と嫗の隣のテエブルには、一人の娘が先に座っておりました。

娘は、涼しいところで、落ち着いてコーヒーを飲みながら、

漫画を読もうと思ってやってきたのです。

 

荷物の中には、青の祓魔師(エクソシスト)が入っております。

あまりお腹も空いていないので、ホットドッグとアイスコーヒーを注文し、

娘は漫画を読んでおりました。

 

 

漫画好きの店員さんに「漫画お好きなんですかー?私も青エクめっちゃ好きなんですよー」などと言われ、「これ、面白いですよねー」と笑顔で会話したりしながら、楽しく、静かに過ごしていたのです。

 

そうして、隣の席に、翁と嫗がやってきました。

 

二人の様子を見ながら、娘は、

「いや、グラタンの下に入ってるのはマカロニだろ」

「あれ?グラタンを注文するのかと思ったら、スフレドリアを二つでございますねーって店員さんが言ってる。グラタンやめたんだ、、、」

などと思っておりました。

 

しばらく経つと、翁と嫗の席に、スフレドリアが運ばれてきました。

翁は食べ始めようとしましたが、嫗は不満そうです。「ちょっとあたしグラタン頼んだのに、なにこれ、、、、間違ってるんじゃないの、きっと間違えられたんだ、、、店員さん呼ぼうかしら、伝票はどこ?!」


残念なことに、この店は伝票でなく、ぷらすちっくの番号札が置かれておりますので、嫗は自分が何を注文したのか、確認することはできませんでした。

 

翁は、「ねえ間違われた店員さん呼b」などと騒ぎ出した嫗には答えず、無言でスフレドリアにスプーンを入れ、食べ始めました。食べ始めてしまった翁を見て、嫗は、「ねえグラタンじゃないから店員さん呼b」と言いかけたのですが、翁は、「うん?そう、、、?」などと言いながら、やっぱり静かに食べております。

 

隣のテエブルで、娘は聞き耳を立てながら、「うるせえなBB●、スフレドリアでございますねって言われた時、違いますグラタンですって言わなかったじゃねえか」

と思い、頼まれたわけでもないのに、一人で憤慨しておりました。

 

ところが、翁がそれに構わず、静かに出てきたものを食べていたので、娘は感心したのです。「別にこれでいいだろう美味しそうじゃないか、黙って食べろよ」と思っているけど、おおっぴらに言うと喧嘩になるし、しばらくほっとけばいいと思っているのでしょう。

 

きっと、「また始まった、、、」と思っているであろう翁の胸中を慮(おもんぱか)って、娘はおかしくてたまりません。実際、嫗は、座った席が気に入らなくて、席を変えたがっていたのですから、「推して知るべし」です。

 

そのうち嫗も文句を言いながらも食べ始めました。食べ物が口に入ったので、文句も止んでおります。

存外おいしかったのか、はたまた、頼んだアイスミルクにザラザラと入れたグラニュウ糖のおかげか、嫗はだんだん機嫌が良くなってきたようです。二人は何やかやと話しながら、ドリアを食べておりました。

 

しばらく経って、娘がふと見ると、翁と嫗が、食べているものを交換しておりました。「全く同じものなのになんで?!」

娘は驚いて口を開けてしまったため、無印良品で買った、お気に入りの麻のワンピースに、コーヒーをーこぼしてしまいました。

「あたしのコーヒー返せ!!!」

娘は、シミにならぬうちに、急いでワンピースを拭くのです。

 

そうして、遅くなってから頼んだホットドッグが来たため、娘も忙しくなりました。ホットドッグを食べ終わり、付け合わせのポテトに手をつけた頃、翁と嫗も、食べ終わって、帰り支度を始めました。

翁が財布を出しかけると、「いいよここはあたしが払うから」と、嫗が財布を出しました。翁は逆らわず、お金を受け取ります。

 

翁が歩き出そうとすると、嫗は、「待って、あたしこれ飲んでから行く」と、半分以上残ったアイスミルクのグラスをかざしました。翁は、「じゃあタバコ吸ってくるから」とその場を離れたい様子です。

 

隣のテエブルの娘は、「また始まった、、、」「一人でタバコ吸いたい」という翁の心のため息が聞こえそうなこの情景が面白くて、一人で笑いをこらえておりました。

 

嫗は、「先に行って、お金払っといてね」と、翁を促し、自分はアイスミルクをゴクゴク飲みました。翁は言われた通り、先に出てゆきます。

 

隣のテエブルの娘が、パソコンを取り出して何やらカチャカチャやり出したので、嫗はチラリとそちらを見ましたが、あいにく老眼でよく見えません。

しばらく経って、嫗もアイスミルクを飲み終わり、帰ってゆきました。

 

 

娘は、隣のテエブルで、翁の嫗に対するあしらいのうまさに感心しておりました。

いちいち逆らわず、うまくいなす術を知っているのです。

娘なんぞは、隣のテエブルにいた他人のくせに、嫗が自分の注文ミスを棚に上げて文句を言い出した時に、勝手に腹を立てておりました。

「翁は立派であった、今ここで黙らせようと焦るのでなく、時間に解決してもらう、待つということを知っている」と、翁のスルースキルに感心するばかりです。

 

そうして、静かになった一人のテエブルで、娘は、笑いをこらえすぎて目に涙をためながら、この話を書いているのです。

 

おしまい。

 

 

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