月火を利用して倉敷に帰省しました。
片道3時間半かけて一泊二日。
まぁ、それだけタイトなスケジュールでも帰るべき理由があった
からなんですが。。。
18才で倉敷を出た時以来、初めてスーツ着用での帰省。
当時、倉敷駅まで僕を送ってくれた父親は「スーツがよく似合ってるな」
と言声をかけてくれた。
母親は度々バスに乗って横浜に登場するが、父親には本当に会う
機会が少ない。
久しぶりに両親揃って会うと一瞬で学生の頃にタイムスリップし
た気分になる。
帰省すると必ず行く場所がある。
実家から歩いて10分もかからない山。
最近ではめっぽう車で行く事が多くなってしまってるけど、学生
の頃はよく飼い犬の散歩で歩いた道。
その山道の脇にある、小学生のころ可愛がっていた愛犬のお墓。
無くなった祖父母に拝むのと同じように愛犬のお墓にも手を合わせる。
真夏に無くなった愛犬を泣きながら土に埋めた日。
ヤブ蚊だらけの山で、その場を離れることができず、立ち尽くしている
事しか出来なかった。
気がつけば全身刺されまくり、腫れ上がっていた。
不思議と痛さやかゆみは感じなかった。
そんな25年も前の記憶が一瞬で蘇る。
田舎ってそんなもんなんだろうなと思った。
その山からは僕が過ごした町が見渡せる。
広いと思っていた世界は意外と狭かった。
でもここで経験したことが僕の基礎になっている。
僕は倉敷が好きだ。
片親で育ち親戚の家をたらい回しにされて育った父がハサミ一本で
建てた家。
横浜の新築マンションに住む僕から見れば古さを感じる家。
そこは父のプライドが詰まった場所でもある。
年を重ねて見えなくなるものがあるのかも知れない。
でも、年を重ねたからこそ見えてくるものがある事を知った気がする。
それでいいんだと思う。
また帰ろう。 倉敷へ。