お医者さんがある病態を見て病名にたどりつくまでの
行程を、実はわたしたちはよくわかっていませんw
たぶん、お医者さんの頭の中にはいろんな知識が詰まっていて
その知識と観察の結果と考察の結果とをつき合わせていくと
論理的にいろんな病態がつながってきて
ひとつの(複数もあるかもだけど、ここでは便宜上ひとつの)
病名に思い至り、そして診断名がつけられる、
そんな感じかなと思ってます。
このように職種間の壁ももちろんありますが、
さらに言ってしまえばヒトの考えることなんて
他人がそう簡単にわかるわけない。
わからないから想像したり考えたりするのですよね。
ICD10を医者につけさせるのには常々反対なのですが、
標準病名になって以来、医者が病名を選んだら
勝手にICD10がついてきます。こちらが関与できるのは
「標準病名にないんだけど!」といわれるようなものだけ。
そんな事情があるので、お医者さんの考えていた病名が、
お医者さんが選んだ病名と果たして合致しているのかどうか
それを疑いながらコーディングしています。
とある科はめちゃくちゃ外してきてくれるのですが、
その科はカルテ記載がまともなので、考えていることは
おおよそわかる(つもり)。だから不整合があったら
わかる範囲で、ですが、こちらで修正しています。
で、時々事後報告なり、まとめ報告をして確認する。
カルテ記載が甘い診療科はそうはいかないので
怪しいものがあったらその都度返す。確認を取る。
ソレを繰り返していると、お互いに阿吽の呼吸が
読めてくるときがありまして、そうなったらしめたもの。
「○○って入れておいたけど、こないだと同じ意味だから」
しつこく聞かれている先生は防衛線を張ってきます。
この病名はこういう意味で解釈してるんだけど
君らはどう考えてるの?って教えてくれる先生までもいる!
こっちの事情を説明するのも大事ですが
先方の事情を察する努力をしたいのですわ!
書いてくれないからわからないとか言っちゃうのは
…やっぱりやだな。的外れな努力はしても仕方がないし
全く接点が見つからないくらいずれていれば
ひとつひとつ聞くところからはじめないとダメだと
思うけれど。
この作業は翻訳と似たようなものだと思うので、
おもんぱかることを大事にしたいと思うのです。
何が言いたいかって言うと!
お医者さんとコミュニケーションが取れないとか言う前に、
コミュニケーションをとる努力をしようよ!!です。
聞けば普通の人は普通に教えてくれる。
教えてくれると信じて聞けばいいだけの話なのになぁ。