効率的で、疲れない作業心理学をいかに確立するかー

それは、我半生を賭けた重大なテーマでした。


 結論から言えば、感じとして、あるいはイメージとしては、作業エネルギーを上に流すのでなく、ちょうどある位相エネルギーをもったボールを、地面の傾斜なりに横に転がすような感じで発動するということです。


 一般に、ある種の障害や劣性によって作業能力が劣っている場合、その作業エネルギーをより高次に持ち上げるように発動するようなイメージで作業しがちです。しかし、それは思いのほかエネルギーをロスし疲労しやすく、ますます職業人としての最前線の職場の作業能力が空回りするように減衰することになります。


 そうではなく、砂遊びをする子供が、砂で作った池の水を、最小限の流水勾配で出来るだけ遠くに水を導いて行くように、作業エネルギーを「横に流す」のです。このような作業心理学では、職場の最前線の現場での歩き方まで変わってくることになります。


 つまり、まさに作業エネルギーを上に押し上げるのではなく横に流すということが、歩き方の足の上下の軌道そのものとして顕現してくることになります。つまり、いたずらに足を上げて歩くことなく、すり足のように静かに最小限の労力で、しかし思いの他十分な歩幅で歩くことになります。


 この歩き方で一日中作業しますと、エネルギーの消費量を格段に節減出来、そのことがアイデンティティ全体の余裕となるのです。そのことによって、ようやく人並の能力を持った作業者として、多くの同僚達と一体になって融合するがごとく作業することが出来るのです。