アメリカは、二酸化炭素の排出削減についての世界的な協約の「京都議定書」を批准していません。そのアメリカを地球温暖化によってさらに脅威を増したハリケーンが襲っています。これは、物事の因果応報としての地球規模の因縁を見ているようです。おそらくこの因果関係は、まるで数学の方程式のように確実に今後もアメリカを襲い続けるでしょう。


 そして、彼らが、二酸化炭素の排出の基準に合意しない最大の理由の一つとしてあげられる自分で築き上げた豊かな生活は、それを享受する権利があるという主義など、根こそぎ地面から奪い取るように、近い将来、最悪の場合にはハリケーン地帯には人が住めない程の状況までハリケーンの脅威は増大する可能性さえあります。


 あるいは、イラクでの自爆テロを代表とする不条理なテロ組織によるアメリカ軍への攻撃も、同じような因果応報を見ているようです。私たちが、そのような自爆テロに対して持つ素朴な疑問は、「イラクの社会が安定したほうが、かれらも含めて皆が、少なくも今よりは幸せな生活が出来るのに、なぜその可能性さえも破壊するような不条理な攻撃をいつまでやるのか?」という疑問です。


 おそらく、その疑問の答えとして、少なくも一部には、クラスター爆弾の被害者が絡んでいるのではないだろうか? 放射性物質を含んだクラスター爆弾を被弾した特に幼児は、極めて深刻な後遺症を背負った障害者となるのです。彼らにとっては、イラクの社会がどんなに安定しようが、もうこの人生において、そのまっとうな幸せを享受する素地がないのです。彼らにあるのは、復讐心でしかないのかもしれません。


 おそらく、この件についても、アメリカは数学の方程式のように、米国軍人の死者数と膨大な出費という形で、その因果応報を今後も受けることになるのではないでしょうか。最悪の場合には、アメリカ自身の経済と社会体制が崩壊し、アメリカ自身がイラク化する所まで行く可能性があります。