誰よりも誰よりも君を愛すー

とかいう演歌の歌詞があったが


私は誰よりも誰よりも「屁こき虫」を愛す

「屁こき虫」正確な名称は「カメムシ」である

あの臭い虫である


しかし私はその「屁こき虫」を

誰よりも誰よりも愛し

ついには「屁こき虫作業心理学」なるものまで

確立してしまったのである


超具体的にその経過を説明しよう

あれは某建設会社の勤務で

茅野市金沢のアスファルトプラントの

舗装合材の出荷の応援に行った時だった


舗装合材の中に

ある薬液を混ぜる装置が故障したため

私が手動でそれを調整するという作業である


その作業の最中だった

足元のぬかるみの土の上を

一匹の「屁こき虫」が歩いていたのだ


私はなんとなく「あっ 屁こき虫がいるな」くらいに

思っただけですぐにそれを忘れ

作業に集中した


数十分が過ぎた時

偶然また足元を見たとき

先ほどの屁こき虫が見当たらなかった


周辺を見ると

最初に見た場所とは相当にかけ離れたところを

屁こき虫は歩いていた


御存知のように

屁こき虫の特徴は臭いのと

歩くのが極めて遅いということである


しかし僅か数十分目を離しただけでも

しかし屁こき虫は「思いのほか」相当の距離を歩いていた

私は「これだ!」と思った


つまり、あるがままの自然の力で

その純なる生の力のまま

「一見緩慢なような動きでも

それを継続すると思いのほか

進むことが出来る作業心理学」を確立したのである


今でも「屁こき虫」を見ると

教師を見る思いであり師匠を見る思いである