以前、民放のある番組で「知ってるつもり」というのがあった。その番組で、幼少時に四肢を失ったある女性の生涯が紹介された。


この女性が、その人生において、さまざまな苦難を経たのちその人生の晩年で、人生で一番大事なことは「己を知ることだ」と言ったという。


「己を知る」一見、平凡なというより、いつでも言われすぎている言葉であるが、それをあえてこのような女性がその人生の晩年で言っているということに改めて考えさせられたことがある。


事実、私自身に置き換えて、そのことを考えたとき、確かに「己を知る」ということは難しいことだということがわかる。というのは、己を知り、己を分析しているようでそれが現実や自分の本当の姿と食い違っていることが非常に多いからだ。


おそらく、その女性も、その自分のハンディを克服していく過程においてその女性の持つ現実の姿と能力を自分が把握することに相当に苦しんだのではないかと思うに至り、はじめて、その女性の本当の苦しみを理解できたような気がする。


その中で、この女性は結婚もし、子供にも恵まれ、最後は幸せな人生を全うしたのである。この女性から学ぶことは、どのような苦境にあっても己を正しく分析し、その中で自分の進べき道の最善のものを模索すればかならず抜け道はあるはずだーということである。


もう一度、私自身にも言おう「己を正しく分析すれば、必ず抜け道はあるはずだ!!」とー


かすかな記憶を頼りに、インターネットで検索したところその女性の名は、中村久子さんであることがわかった。