モーツァルト!東京公演が終わりました。

これで見納めです(ノ◇≦。)


前回の2010年公演で初めて作品を観て井上芳雄くんのファンになり

今回の2014年公演で作品の奥深さを知り、より作品が好きになりました


主人公:ヴォルフガングと父親との関係

あとは 姉、妻との関わり方に変化を感じました


自分の受けた印象としては

●2010年公演では

父と姉がペアで、それに対してのヴォルフガング

姉ナンネールは家族の理解者というイメージでした

父親にも意見を述べ、それなりに家族の中で存在感がある感じ

溌剌とした明るさのある好感が持てるお姉ちゃんニコニコ

『野菜市場』の場面とか大好きでした音譜

だから『終わりのない音楽』という歌のなかで

私も音楽を続けたかった、、という姉の訴えがすごく伝わってきたし

それに対する、、、未来を諦めたのは同じ、、という父親の言葉に

なんで男の あなたが同じなんだよ叫びと盛大に突っ込んでました

この歌は娘父2人の決意表明のような歌だと思ってました

弟にも一目置かれている姉に見えたので

ヴォルフガングが姉の結婚資金を使い込んでしまうような関係に見えず

そのストーリー展開が唐突に感じました


妻:コンスタンツェとの関係は

つねに衝突的に愛情をぶつけあっているように感じて

ラストに向かってどんどんスレ違い別れるのも さもありなん

コンスタンツェはウェーバー家の娘らしいと思いましたし

人間としての幼さも感じました


父親:レオポルトの死去を告げにきた場面では

コンスタンツェの、、父親を亡くして大人になる、、が印象に残り

ヴォルフガングは父を亡くして悲しいけど親から解放され自立する??

みたいな流れだと思ってましたし

ラストに向い、狂ったようになる面に理解が追い付きませんでした(;´▽`A``

音楽は好きだし、それぞれのキャラクター設定は好きでしたが

作品の場面場面の繋がりまで理解できていませんでした


そして、今回のモーツァルト!ですが

●2014年公演では

父親とヴォルフガング:男の絆が強まり、そこから少し離れての姉

姉ナンネールは子供の頃はヴォルフガングと一緒に神童と呼ばれたけど

今は一人の女性の ありきたりな生き方しかなく、音楽の才能を生かせない

蔑ろにされているわけではないけど男尊女卑の時代で

家族の中では存在感の薄さが漂ってます

なので、弟:ヴォルフガングは姉の結婚資金を使い込んでしまうし

父親:レオポルトも娘の幸せよりも息子の成功が優先です

『終わりのない音楽』では人生を諦めたような弱弱しさですが

父親の、、未来を諦めたのは私も同じ、、という言葉に

初めて父娘で共通の思いを共有したのでしょうか

パパと心を一つに弟:ヴォルフガングに託そうと誓ったのに

弟のせいで好きな人と結婚もできないし、父親や自分を裏切り

やりたくない事はしたくない、、とか叫んでいる勝手な弟を目撃して叫び

そりゃ、怒りも爆発しますね、、と思いました(^▽^;)

複雑な愛憎を抱えながら生きてきた女性しょぼん

なのでラストの印象も変わりました

今もラストの彼女の表情から伝わるメッセージを考えています

う~ん、、DVDを見て再検証するのが楽しみです


父親:レオポルトの死去を告げにきた場面では

コンスタンツェの歌詞よりも

ナンネールがヴォルフガングに怒りをぶつけて

、、決して許さない~、、と歌うのが印象的で(((゜д゜;)))

そんな歌詞だったの???と初めて気が付きました

その後のヴォルフガングの壊れっぷりに繋がります


今回は父と息子の結びつきをより強く感じるので

前半に『神様の次に大切なのはパパ』というのも本当だと思うし

父親を亡くしてほんとにショックを受けている事、悔いている事

表情が変わったように仕事に邁進する姿などなど

ラストの破滅に向かう流れもすごく納得できました


妻:コンスタンツェからは

『ありのまま』を愛したい、彼に寄り添いたい、という愛情を感じるし

でも理解を超えた部分に怯える様子も伝わってきて

コンスタンツェの存在感が増したような気がします

ちょっとしたボタンの掛け違いでスレ違ってしまったようで切ないし

ヴォルフガングの もう一つの家族:夫婦に見えます

特にソニンさんのコンスタンツェから強く感じました

ソニンさんの演技から気付いた事も多くて

この流れが、こうなるのか、、とか

自分的には理解が深まりました


キャラクターそれぞれの設定では2010年版が好きで

高橋さんの歌声や笑顔、島袋さんの激しさを思い出しては

前回キャストが恋しいな~と思う事もありましたが

あれから4年を経て

続投キャストの皆さんにも変化や進化があったし

主役がしっかり中心で作品を引っ張り

他の役はそれぞれがバランスよく存在できるようになった事で

場面場面の繋がりや物語の伏線が分かりやすくなったと思いました


2010年と2014年しか見てないし

私の理解力の問題もあったかと思いますが

4年分の変化はあるし、キャストが変われば印象も変わるので

大阪公演もありますし、これから観る人は

初めて観るような感覚の方が楽しめるかもしれませんニコニコ


井上くんの東京での集大成を見届けられて良かったです

大阪も追いかけたいけど、さすがに無理なのであせる

さらに熟成して旨みが増した公演になりますようにチョキ


今年の観劇は終わりビックリマーク

来年は好きな作品の上演が続くけど なるべく控えめに

ぼちぼち、ほどほど、、を心掛けて楽しみたいと思います