私は好きな映画を何度も何度も反芻してみるのが好きなタイプなのですが、海街diaryは2年前くらいに初めて観てから定期的に見直しています。
こんな美しい4姉妹いるんかいって思いながら観ていますが、流れている時間がゆっくりで、暴力とか裏切りとか観ていて辛くなるシーンはあまりなく、優しい人が多い映画なので夜のボーッとした時間に眺めるのもおすすめ。
鎌倉に暮らす三姉妹が父の死をきっかけに異母妹を自分達のもとに引き取り、四人暮らしをするというのがざっくりとしたあらすじです。ざっくりしすぎ?
異母妹のすずちゃんは自分達の元から父がいなくなる原因でもあるので、三姉妹には葛藤もあったはずなんですけど、すずちゃんに特別辛くあたるとか意地悪をするということはなく、妹として接するのは、もう大人だからなのか、ずっと前のことだからなのか。。。
私は複雑な家庭環境というわけではなかったけど、なんかいつも家で気を遣っていた感覚があって、すずちゃんにとても感情移入して観ていました。
私の場合、みんな可愛がってくれているし、優しいし居心地もいいんだけど、ふとした瞬間にこの幸せもなくなっちゃうのかなーとか、私のせいでこの幸せが壊れていくんじゃないかと何でもないのに思う瞬間がある中学時代だったんですよね。
自分はここにいちゃいけない人間なんだ、とどこか物語の登場人物を外側から眺めている感覚だったなと今思えば思います。
だからすずちゃんが周りの人の優しさに触れて、自分の存在を実在する存在として受け入れる過程はとても共感しました。
思えば昔は自分がここに生きているという実感が薄く、いつもぼんやりしているというか映画を観てる、水族館の水槽を見ているという感覚で世界をみていたように思いました。
今ならAmazonプライム・ビデオで観ることができますので、是非ご覧ください。